第16話
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こう。」
そしてリィン達は道場の中へと入っていくと、道場内では門下生達が鍛錬をしていた。
〜ヴァンダール流・練武場〜
「ちぇえい、まだまだーっ!」
「ホラホラ、脇が甘いよっ!」
「わぁ……!ここが剣術の道場……!」
「門下生も少ないなりに熱心みたいですね。」
「ああ……やる気が漲ってる感じだな。」
「えっと……本当に道場は閉鎖したんですわよね?」
「え、ええ………どうなってるんだ?」
門下生達の鍛錬の様子をユウナは興味ありげな様子で見つめ、アルティナの分析にリィンは静かな表情で頷き、苦笑しているセレーネに話を振られたクルトは頷いた後困惑の表情を浮かべた。
「おおっ、誰かと思えば……!クルト坊ちゃんではないですか!?」
するとその時リィン達に気づいた門下生の一人がリィン達に近づいて声をかけた。
「あ……お久しぶりです。ウォルトンさん。って、”坊ちゃん”はやめていただけると。」
「ははっ、これは失礼!いやあ、去年の暮れに帝都でお会いして以来ですな!いつこちらへ?ご連絡いただければお迎えしたものを!」
「いえ……実は士官学校のカリキュラムで来ていまして。」
「ほほう、そういえばそちらの方々は……」
「申し遅れました、自分達は――――」
クルトの話を聞いた門下生に視線を向けられたリィン達はそれぞれ自己紹介をした。
「なるほど、地方演習で……遠路はるばるご苦労様です!まさか、噂の”灰色の騎士”殿と”聖竜の姫君”殿に教わっているとは知りませんでしたぞ!しかもこんな可憐なお嬢さんたちと同じクラスとは……坊ちゃんも隅に置けませんなぁ!」
「あはは、可憐だなんてそんな〜。」
「お世辞だと思いますが。」
「ええい、茶々入れないのっ。」
門下生の賛辞に照れているユウナにアルティナはジト目で指摘し、指摘されたユウナはジト目で反論した。
「はは……こちらこそ名高きヴァンダールの道場を見学できて光栄です。」
「そ、それはともかくどうなってるんですか?こちらの道場は去年の末に閉鎖されたはずじゃ……?」
「ええ、そうなんですが……先週から期間限定で再開することになったのですよ。実は、マテウス様の紹介で臨時の師範代に来て頂きまして。」
「父上の……?もしかして、僕も知っている方ですか?」
「ええ、今は出かけられていますがきっとご存知かと思いますよ。いやはや、お若いのにかなりの凄腕でしてなあ。閉鎖以来、腐っていた我々も久々に奮い立っているところです!」
「へえ、そんな使い手が。」
「……いったい誰が―――」
門下生の話を聞いたリィンが興味ありげな表情をしている中クルトは考
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