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【仮面ライダー×SAO】浮遊城の怪盗
仮面ライダースナイプー飛散するestimate!-
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翔手段はないカイデンは、そのまま地上へと自由落下を果たしていき。

「ニコ!」

「オッケー!」

『うぉぉぉぉぉ!』

 落下地点には、既にライドプレイヤーとなったニコが控えていた。無防備なカイデンにハンマーの一撃をくらわせると、そのまま抵抗も出来ずにカイデンは爆散していった。

『Game Clear!』

「やったー!」

「ラブリカの野郎は……逃げたか」

 カイデンを倒した証である音声とガシャットロフィー入手に、万歳と全身で喜びを表現するニコの隣に、空中からラブリカがいないことを確認したスナイプが着地した。少なくない手傷を負った上に、カイデンもやられたとなればラブリカも戦う意味もないのだろう。先の戦いのことを警戒してか、取り巻きのことを連れていなかったのが、大我にとっても幸いだった。

「っ――」

「大我! レベル3でもやれるじゃん!」

 そうして隣のニコと同様に変身を解除して一息ついた大我だったが、ジェットコンバットの反動に身体がフラりと倒れかけてしまう。すると喜び勇んだニコがその感動を表すために、偶然にも倒れてしまった大我を支えるように寄りかかってきたため、大我も倒れてしまうことなく立てたままで……大我にとっては、偶然として。

「まだ下級バグスターは残ってる。油断は出来ねぇ……が、まあ、そうだな。何とかなるもんだ」

「なに大我、今日は素直じゃ〜ん」

「……帰るぞ」

 寄りかかってきたかと思えばそのまま肘をグリグリと脇腹に押し付けてくるニコから逃げるように、大我は横転していたバイクを適当に起こすと。試しにエンジンをかけてみても何の問題もなく、どうやら横転しただけで済んだようだ。怠い身体を無理やり動かしながら、ファンシーな方のヘルメットをニコに渡しながら、大我もバイクに跨がって住み処の廃病院へとエンジンを吹かすと――

「ねぇねぇ大我! さっきの戦いの時さ、ニコ! って呼ばなかった? いつもはおい! とかお前! とか、酷いときにはテメェ! なのに」

「……気のせいだろ」

「うわ! 大我もしかして照れてんの!? ってか、主治医の癖に患者の名前呼ばないとかおかしくない?」

「……呼んでほしいのかよ、名前」

 バイクで走り抜ける風の音に紛れながら、大我の背後からやかましい声が響き渡る。どこからそんな元気が出ているのかと、対して全身に倦怠感を感じている大我が適当に返答していると、気づけばピタリと言葉が止まっていた。バイクから叩き落としてしまったかと、大我は一瞬だけ考えてしまったものの、背中に感じる無駄に強い手の感触はそのままだ。

「……別に、好きに呼べば? 大我の好きにさ!」

「あいよ……」

 その後、すぐさま響き渡ってきたいつもの声色に、
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