仮面ライダースナイプー飛散するestimate!-
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るとはいえども、スナイプの放つガトリングガンの攻勢は、カイデンはともかくラブリカには致命的な一撃とはなり得ない。ともすれば、先に大我が力尽きるのみの千日手となるだけだが、ここから大我の狙い通りになるか否かのミッションだった。
『カイデン!』
『御意!』
そしてラブリカが前に出たかと思えば、カイデンの文字通り盾になってガトリングの斉射をその身に受けた。いくらレベル差があるとはいえ、全てを直撃すれば多少以上のダメージはあるらしく、ラブリカの身体がぐらついた。
『一刀両断!』
ただしラブリカが盾となったことにより、自由となったカイデンが飛翔するように跳躍した。その跳躍力は一瞬にして空中のスナイプに肉薄するもので、ジェットコンバットと言えども避けられる速度ではなかった。もちろん今までの光弾とは違い、チャフなどが通用するわけもなく、カイデンの二刀がスナイプの胴体を切り裂くべく迫り――
「大我!」
『何!?』
――戦闘の推移は、大我の作戦通りに進行していた。大我にとっては忌々しいがバグスターたちには仲間意識が強く、必ずラブリカはカイデンを守るだろうという状況を作り出し、目論見通りにラブリカとカイデンの距離は離れていた。そんなバグスターたちとは対称的に、橋の上には一人のライドプレイヤーが立っていて。
『鋼鉄化!』
『ぬう!』
そして振るわれたカイデンの二刀は、ライドプレイヤーに変身したニコによって投げて与えられた、《鋼鉄化》のエナジーアイテムによって弾く。先にニコを逃していたのは、ゲーマー目線からフィールドのどこかからこの《鋼鉄化》を探しだしてもらうためだ。
『キメワザ! ジェット! クリティカルストライク!』
『やめたま……っ!』
そうして空中で身動きの取れなくなったカイデンの目前で、ジェットコンバットガシャットをキメワザホルダーへとセットし直すと、全身を駆け巡っていたエネルギーが右足に集中していく。同時に邪魔しようとしたラブリカに、バックパックから発射された小型ミサイルが炸裂し、目潰し程度ながら隙を作る。
「だぁぁぁぁぁ!」
本来ならば《鋼鉄化》のエナジーアイテムを使った代償に、身体が重く動けないというデメリットはあるものの。右足を前に出せれば、後はジェットコンバットの翼が無理やり吹き飛ばしてくれる。エネルギーを集中した蹴りがカイデンの腹部に炸裂し、蹴りつけたまま空中を飛翔していく。
『ぐぅぉぉぉ……離せぇぇ……!』
「そうしてやるよ」
虫の息ながらもまだ抵抗しようとするカイデンに、そろそろ《鋼鉄化》のエナジーアイテムの効果が消えてしまうスナイプは、何の躊躇いもなくカイデンを地上へと叩き落とした。そうして自らは空中を飛翔して離脱していくが、飛
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