仮面ライダースナイプー飛散するestimate!-
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ちに姿を現した。
『おや?』
そしてそんな大我の横を、水しぶきをたてながらニコが全力で走っていく。橋の上から見下ろすラブリカたちからしてみれば、ニコを逃がすためにあえて一人残った大我、というような状況だろうが。
『美しくないねぇ……そういう英雄気取りの行動は、生き残る者がすることだよ?』
「何言ってんだ。死ぬ奴だから出来るんじゃねぇか」
見解の一致しないラブリカと短く言葉を交わした後、二本のガシャットをそれぞれ両手に持った大我に、またもやラブリカの掌から光弾が放たれる。人間が受ければ怪我では済まない一撃だったが、ゲーマドライバーから発せられる変身の際の障壁が弾いてみせ、大我は爆発を背後に受けながら二本のガシャットをゲーマドライバーにセットする。
「第参戦術……変身!」
『 ジェット! ジェット! イン・ザ・スカイ! ジェットジェット! ジェットコンバット! 』
まずは《バンバンシューティング》によって変身した後、さらに放たれた光弾をバックステップしつつ避けると、空中から召喚された装甲がスナイプの上半身に換装される。一瞬にして狙撃手から航空機へと様変わりするように、片目を隠していた頭部はヘルメットとゴーグルが、背中には翼と肩には演算装置と、オレンジ色のジェットコンバットが装着される。
「どうした? 来ねぇのか?」
『是非もなし!』
『やれやれ、水も滴るいい男になるとしようか!』
武装も拳銃から背中に装備された二丁のガトリングガンに変わり、近接攻撃手段しか持たないカイデンは元より、流石に撃ち合いでは不利と考えたか、ラブリカも橋の上から川へと飛び降りてくる――
「そうか。じゃあな」
――のを見た後、スナイプは背中の飛翔翼を展開し、川から空中へと浮かび上がった。もちろん川で足を取られながら撃ち合いなどする気はさらさらなく、カイデンの刀が届かない程度の高度で上空からガトリングガンの雨を二体のバグスターに降り注がせた。
『ぐっ……なんという卑劣な!』
カイデンも数十発は弾丸を切り裂いてみせるものの、ジェットコンバットのガトリングガンが放つは秒間においておよそ数千発。まるで対応することは出来ておらず、負けじとラブリカから放たれる光弾は、自由自在に飛翔するスナイプには届かない。よしんば惜しくも光弾が迫ったところで、スナイプのバックパックから飛来するチャフに惑わされ、見当違いな方向に飛んでいくのみだ。
――ただしその飛翔は、大我の肉体を徐々に蝕んでいた。しかして、確かに表情は苦痛に歪んでいたものの、そんな苦悶の表情は『仮面ライダースナイプ』という『仮面』にて外側の誰にも晒されることはない。
「……ミッション開始!」
さらにいくら一方的に攻撃出来てい
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