仮面ライダースナイプー飛散するestimate!-
[5/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
巻きのバグスターがいないから適応されていないにもかかわらず、だ。先の戦いであの障壁を謀らずも唯一突破した大我を、どうやら向こうもつけ狙っていたらしい。
『さて、行こうか。カイデン』
『御意』
「大我!」
さらに橋の上を決闘の地として陣取って動かないでいたカイデンも、上位存在であるラブリカの命によってか動きだす。明らかにレベル2のままではどうしようもない局面に、大我も備え付けのガシャットホルダーから《ジェットコンバット》のガシャットを取り出すと。さらに大我を庇うようにして、ニコが自らのガシャットを構えつつ前に出てきていた。
『おや。ガールフレンドも一緒かな?』
「バカ! 死にてぇのか!」
「そんなことより、早くそのジェットコンバット貸しなって!」
「あ?」
ラブリカがこちらの様子を面白がって観察しているため、攻撃が来ないのは幸いだったが。飛び出してきたニコを怒鳴りつけると、大我はさらに大きな声で怒鳴り返されてしまう。確かに大我が使おうとしている《ジェットコンバット》を始めとする、武器を召喚するためのゲーマガシャットであれば、ニコにも使うことが出来るが……
「……何言ってやがる。オレが使うに決まってんだろうが」
「大丈夫大丈夫! あたし、リボン付きにも死神にもなったことあるんだから!」
「何の話だ!」
『うーん……痴話喧嘩なら、余所でやってもらえるか……な!』
「ッ!」
いい加減に痺れを切らしたらしいラブリカの掌から、こちらに向かって飛来する光弾が発射される。ラブリカからしてみれば適当に放った牽制だろうが、レベル差によって大我たちには一撃必殺の威力を誇るものとなっているのが見てとれて、大我は素早くニコを庇うように位置を入れ換える。
『キメワザ!』
こうでもしなければ防ぎきれないと瞬時に判断し、ガシャコンマグナムに《バンバンシューティング》ガシャットをセット。全てのエネルギーをガシャコンマグナムに充填されていき、反動で吹き飛ばされぬように足をしっかりと抑えると。
『バンバンクリティカルフィニッシュ!』
文字通りの必殺技として、ガシャコンマグナムからレーザー砲が放たれたものの、威力としてはラブリカの光弾と大差なく。どちらもぶつかり合った結果、お互いの間で相殺されて周囲に爆発を撒き散らした。
『ふむ……?』
爆発は土煙となって周囲に広がっていったが、ここは橋の上という屋外のフィールド。すぐさま風によって土煙は晴れていくものの、そこにはラブリカとカイデンの姿しかなく、大我とニコの姿はどこにもなかった。辺りは隠れるようなスペースもなく、大我たちがここまで乗ってきたバイクも、衝撃によって横転はしているがそのままだ。
『おのれ! 逃げ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ