仮面ライダースナイプー飛散するestimate!-
[4/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「はっ、はい!」
『……貴殿は!』
多少以上に手荒だが時間が惜しい。ガシャコンマグナムの銃口を向けてさっさとライドプレイヤーを退かせると、橋の上に立つカイデンへと向き直った。
『四十の位の時、己と剣で勝負しなかった……!』
「あ? ……ああ。今回もそうさせてもらうぜ」
激昂するカイデンに言われてから大我も思い出したが、以前に遠距離からの射撃で制圧したことがあった。言葉を交わすのもそこそこに、橋の上を決闘の地とでも設定しているのか、そこから動かないカイデンに向けガシャコンマグナムを発砲するものの。
『ぬん!』
「チッ……」
カイデンの振るう二刀の剣に対して、発砲した弾丸はあっさりと全て切り落とされてしまう。そんな予想通りの結果にも舌打ちをしながら、ガシャコンマグナムのボタンを操作すると、単発式だった銃弾がマシンガンのように発射される。
『ぐぬっ……』
「今だ……!」
流石にその物量の前に全てを斬り払うのが難しくなるのを見ながら、大我はガシャコンマグナムのモードをハンドカンからライフルモードへ移行。威力の高い一撃をマシンガンのように撒いた弾丸に紛れさせ、切り払い損ねた弾丸とそのライフルモードの一撃がカイデンに叩き込まれた。
『ぐっ!』
その一撃は胸部に吸い込まれるように炸裂し、カイデンは明らかに痛みに怯んで後ずさる。元々の《ギリギリチャンバラ》はその名の通り、斬るか斬られるかの一発勝負。そんな設定を加味しているのか、他のバグスターと比べてもカイデンの装甲は脆い傾向にあった。
『ん〜……美しくない戦いですねぇ……』
しかして次弾を装填するより早く、そんな甘ったるい声が聞こえてきた。仮面ライダークロニクルとは関係のない、実体化した完全体バグスターの声として聞き覚えのある。
「テメェ……!」
このまま倒せるか、と一瞬でも思っていた大我は、自分で自分の甘さを呪いたくなると。カイデンの背後からゆったりと姿を現したのは、恋愛ゲーム《トキメキクライシス》のバグスター、ラブリカ。巨大な薔薇を模したふざけた身体が目立つものの、その戦闘力は完全体という名が相応しいもので。先の戦闘では雑魚バグスターを大量に連れていたものの、今回はどうやら単独のようだったが、理由を誰何する前にライフルモードによって文字どおりに先手を撃つ。
『このような戦いとも呼べない、ワンサイドゲームをレディたちに見せたくない……故に今日は、愛がない攻撃も私に届くだろう……いや、届くはずなのだがね?』
「くっ……」
カイデンに手傷を負わせたライフルモードによる一撃が直撃したはずが、挑発を隠そうともしないラブリカにはまるで通用しておらず。今はラブリカの固有能力である障壁は、取り
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ