仮面ライダースナイプー飛散するestimate!-
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ンバット》の二種類のゲームで――以上だ。
「あ……ちょっと大我。まさか……」
「……ああ」
普段よりも更に青白い顔になった大我の様子に、ニコもどうやら事態の深刻さに気づいたようだった。現在、大我が持つガシャットの《バンバンシューティング》と《ジェットコンバット》はそれぞれ、レベル2、レベル3相当のガシャット。
――対するバグスターのレベルは、下級でも現在40ほど。それに対抗すべく主に使っていたレベル50相当のガシャット《バンバンシュミレーションズ》は、先のパーフェクトノックアウト戦でブレイブの手に渡っている。手持ちのガシャットでは明らかに力不足だった。
「……どうする? デュアルギア借りにいく?」
「んなこと出来るか!」
一応、レベルが劣っていようと絶対に勝てないという訳ではない。現に大我が《バンバンシュミレーションズ》を用いてる間、ブレイブはレベル5相当の《ドラゴナイトハンターZ》で戦果をあげている。問題はその《ドラゴナイトハンターZ》がレベル5とは思えない火力を持っているからこその戦果ということと、その《ドラゴナイトハンターZ》もブレイブの手にあることだが。
「ならどうするの?」
「……やるしかねぇだろ」
だからといって諦める訳にもいかず。机に置いたガシャットを懐にしまいつつ、ブツブツと何やら呟きながら思索にふける大我の横顔を見て、ニコは満足げにニンマリと笑う。脳内でどうバグスターと戦うか、そんなシュミレーションの邪魔にならないように、彼女としては珍しく静かにそこを離れようとした――ものの。
「ジェットコンバット、か……」
「大我……?」
思索にふける大我の横顔は、ニコが気に入った普段の横顔とは少しだけ異なるものだった。ニコの疑わしげな声も聞こえていないようで、大我は自らが持っているガシャットの名前を呟いた。これが不敵に呟いたのならば、何かいい作戦でも思いついたのかとニコも思うところだが、その呟きは――どこか弱気なもので。
「ちょっと――!?」
ニコがさらに追求しようとしたその時、緊急事態を知らせるブザーが鳴る。もちろんこの廃病院にではなく、盗聴しているCRの方へのバグスター出現報告であるが。
「チッ……行くぞ! CRの方にはこっちに任せろって連絡しとけ!」
「オッケー!」
その音声に大我は素早く思索を打ち切ると、掛けてあった白衣をコートのように羽織り、バグスター出現の通報があった場所を確認し、バイクのキーを持って部屋を出ていった。ニコがCRに連絡する為のモニターの電源を入れるまでの一瞬の出来事であり、こういう時に大我は凄腕の医者なんだと思い知らされる。
『なんだ!?』
「仮面ライダークロニクルはあたしたちに任せてればいい
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