ペルソナ3
1945話
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む。正直なところ、アクセルのみに死神の相手を任せるのは済まないと思っているが、今の状況を考えると、それに頼らざるを得ないのも事実、か」
そう告げ、美鶴は俺に視線を向けてくる。
「すまないが、あの死神の相手は、もう暫くアクセルに任せるしかないらしい」
美鶴は自分達の力が足りないことを申し訳なさそうにしながらも、きっぱりとそう言ってくる。
「まぁ、その辺は気にするな。俺もあの死神には色々と思うところがあるしな」
それこそ、何故あの死神がそこまで俺に拘るのか、その答えを知りたくないと言えば嘘になる。
そういう意味では、あの死神については俺に任せて欲しいというのが正直なところだった。
「おい、そろそろいいか? 俺はそろそろ帰りたいんだが」
……どうなってそうなったのかは分からなかったが、山岸から料理の話について詳しく聞かれていた荒垣がそう言ってくる。
どうなってって言っても……多分、美鶴か真田辺りにその辺りの事情を聞いたんだろうが。
最初はそんな山岸にも面倒見の良さからか、話を聞いていた荒垣だったが……結局のところ、ここでする話ではないと思ったのか、それとも付き合いきれないと思ったのか……ともあれ、そんな訳で、俺達はそろそろ帰る事になるのだった。
「悪いな」
「気にするな」
そう言い、ポートアイランド駅で荒垣と別れる。
そしていつも通り俺とゆかりの2人のみとなったのだが……
「なぁ、ゆかり。ちょっと気分転換に、影のゲートじゃなくて空を飛んで移動しないか?」
「え? ……まぁ、いいけど。空を飛ぶのにも少し興味があるし」
そんな訳で、俺はゆかりを横抱き……いわゆるお姫様抱っこをしながら、空を飛ぶ。
最初は照れからか色々と騒いでいたゆかりだったが、やがて諦めたのか、現状はそれ以上不満を口にせず……
「ちょっ、アクセル! あれ!」
空を飛んでいる最中、不意にゆかりが騒ぎ……その指さした方向にあるのは、長鳴神社で……そこでシャドウとの戦闘が行われているのは、明らかだった。
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