第百三十九話 雨のバイク部その八
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「ジューンさんは御飯はおかずでお好み焼きが主食だって言ってたし」
「アメリカじゃお米お野菜だから」
「そう言ってたし水蓮さんも餃子定食でね」
「主食と主食って言ってたのね」
「そうだったよ、あっちはもんじゃだけれど」
食べたことがない、美味しいかどうかは知らないけれど正直お好み焼きで充分だったと思っている。
「もんじゃで御飯は食べないよ」
「そうなの」
「お好み焼きや焼きそばと違ってね」
「随分違うわね」
「だからお蕎麦もなんだ」
それもだ。
「食べる時は主食でね」
「おかずにすることはないの」
「そうなんだよ」
「その辺りわかったわ、日本も地域によって色々違うのね」
イタワッチさんはかなり正確に認識した。
「覚えておくわ」
「そうしてね、日本も地域によって違うから」
「インドネシアと同じね」
「インドネシアもそうだよね」
「だって沢山の島からなってるから」
日本列島より遥かに多くの島でだ、このことはテレサさんのお国のフィリピンも同じだったりする。
「それぞれの地域で色々違うし。それに」
「それに?」
「民族も色々だから」
「あっ、多民族国家だったね」
「そうよ、というかこれ太平洋の国は大抵でしょ」
「まあね」
かく言う日本もだ、北海道にアイヌ系の人がいるし大和民族といってもかなり婚活が進んでいる。親父が言うには可愛い娘は民族にこだわる必要はなしだ。
「それ言ったらね」
「インドネシアも凄く沢山の民族がいて」
「それぞれの文化があるね」
「バリ島とかね」
観光で有名なこの島もだ。
「宗教もイスラムだけじゃないし」
「バリ島はヒンズー教で」
「華僑の人も多いし」
「だから色々だね」
「そうよ」
その通りだというのだ。
「違うから」
「食文化もだね」
「そっちもね」
翻ってはというのだ。
「違うのよ」
「日本もそのことは同じだね」
「今そうも思ったわ、日本も他の国と同じね」
地域によって文化があり食文化もそうだとだ。
「そうだって」
「その通りだね」
「ええ、ただ麺は噛まないと」
テレサさんはこのことは真面目に言った。
「駄目でしょ」
「消化の為に」
「そこは譲れないわ」
イタワッチさんとしてはというのだ。
「身体に悪いから」
「だからだね」
「ちゃんと噛むの」
そのまま飲み込まずいというのだ。
「身体の為に、あと噛んで味あわないと」
「お口の中で」
「違うでしょ」
「それはこっちの考え方でね」
「東京は違うのね」
「そういうことだよ」
「成程ね、まあ私はね」
イタワッチさんとしてはというのだ。
「そうした食べ方はしないわ」
「噛んで食べるんだね」
「ざるそばもね」
こう僕に話した、このイタ
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