第十二部[僕のヒーローアカデミア]
番外編一[クロウ「我が神が御望みとあらば」モモンガ「やめろ」]
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良くさせていただいたと思っていたのですが」
ああ、
この話し方。
顔こそ違うが。
「俺、俺、俺ですって」
「詐欺なら間に合っている」
「相変わらずノリがよくて嬉しいです鈴木さん」
恐らく今世で最も長くともに居た鳥類の名前をした、
確か・・・
そうだ、
「スズメさん」
「クロウっす」
そう、それだ。
「私がいた時代と地形も国家も暦名すら違うんで何年振りか分からないんですが」
「魔道暦って鈴木さんの趣味ですか?」
ああ、
久しぶりに感情が抑制された。
ああ
でも紛れもないこれが喜び。
「お久しぶりですクロウさん」
「鈴木さんも苦労したようで・・・」
「それほどでもないですよ。」
「私個人としては一万数千年ぶりなんですが」
一万・・・流石にそんなに経っていないと思うが。
「私が死んでから何年経ってます?」
そうか、
彼の主観と経過時間が違うのか。
「確か6千年ほどですね」
近くにいたデスナイトが教えてくれた
・・・
他愛のない、しかし私にとっては万金の価値のある時間を過ごしていると彼が本題を切り出して来た。
「鈴木さん、置いて行った私が今更何をと思うかもしれないですが、この世界に未練が無いなら私と一緒に来ませんか?」
未練?
未練などあるはずもない。
だが一緒に行くとはなんだ?
「実は私、世界を渡る術を手に入れたんです。」
ああ、
だから会いに来たのか。
会いに来てくれたのか。
「最初は挨拶だけしたら帰るつもりだったんですけど」
今帰られたら多分私は泣くな。
泣けないけど。
「世界の敵になってまでこの世界にいる必要は無いと思いまして」
「ああ、私を連れだしてくれるか」
「Wenn es meines Gottes Wille」
ヤメロ
・・・
転移と言っても彼に触るだけで行けた。
夢のような世界だった。
空には天馬が駆け、
大地には花畑があり、
中世のヨーロッパの洋館みたいなものが・・・近未来とか純和風とか混沌としているな。
「ここが私の内臓世界[リトルキングダム]です。」
ここには私以外にも世界を渡るたびにスカウトした人たちがいるみたい。
沢山の人が私に挨拶してきた。
骸骨が動く世界もあったのか。
彼は転生を繰り返し、
ある程度安定してマーカーを置いた世界に行けるようになったから私に挨拶に来たらしい。
まだ時代などの設定ができるほど進んだ技術ではないから6,000年ほど過ぎ去ってしまい
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