6話→山田麻耶の学園生活+太郎の計画
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家にいらっしゃいます。
「〜でね、この三人、小学校時代から一緒にいるからなのか、凄く身内意識が高くて、なびかないから、何とか興味をもって貰おうと、色々な企業がお金を直接渡そうとしたんだけど、『学生の頃から大金を持つのは良くないので、このお金は母校に差し上げてくださいって』山田先輩が代表して断ったんだって!クールよねぇ……」
それは太郎さんからも伺いました。
太郎さん曰く、『大金積まれて、後でとんでもないもの請求されたら嫌だから適当に返したら、勝手に深読みして学校に金を入れた』という事らしいのですが……
「本当にマンガみたいですよね……」
実際、その結果をみると笑うしかない。いったいどんな額をかければ、普通だった校舎が劇的ビフォーアフターになるのか。
「お陰で、私たちはこんな良い学校で学べるって訳よ!」
「……そうですね」
案内してくれた先輩は、素直に喜んでいるが、本人達は大変らしいんですよね。
最近は、大学入試の赤本の横に六法全書が。
学校のノートの横に、企業向けのライセンス契約用紙があるという学生?と疑問符がつく生活。
本人が言うには、『成績さえ良ければ、三人とも学校に来なくても出席扱いになる』から平気とは言ってますが、私には到底できません!
分かっていても、コンプレックス感じちゃいます……
でも大丈夫!太郎さんからは、『辛い時には、甘えても良いかな……』って最近は弱音を言って頂けるようになりましたので、私ができる精一杯を、太郎さんにしてあげるつもりです!
「よーし、頑張るぞー!」
「ふふ、やる気一杯で良いわね」
……つい口から言葉が漏れてちょっと恥ずかしかったけれど、私これから頑張ります!
所変わって、その偉人(笑)の山田太郎。
「いっきし!誰か噂してんのかな」
鼻をすする太郎に、幼いながらも整った顔立ちの少女が少しだけむくれた。
「ちょっと、れでぃの前で失礼じゃなくて」
「悪いな、刀奈」
「ふふんっ、特別に許してあげるわ」
そう胸をはる少女、更識刀奈に、太郎はニヤリと笑う。
Q→なんでこんな所で少女と二人きりでいるんですか?
A→大体柳韻さんのせい。
まあ、高校からは潰しがきくように取得した、多数の資格とかでちょいとメディア的に有名になったのは確かだよ。
だが、日本の名家たる更識家から声がかかるなんて、普通なら無かった。
柳韻さんが昔の知己である更識家現当主に次期当主の家庭教師に相応しい人を聞かれて俺の名前を出さなきゃな。
急に呼ばれて、家庭教師を出来ないか打診された俺は驚いた。
最初はマジでどうやって断るかを真剣に考えていたのだが……
相手の写真を出されて思ったね。こ
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