ペルソナ3
1944話
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? ガル系は効果がないどころか、吸収されるの!? 荒垣さん、私は弓で援護するので、攻撃はお願いします!」
この辺りの判断を即座に出来るようになったのは、多くの実戦訓練のおかげだろう。
ガル系の魔法が効果がないと戸惑ったり混乱するよりは、随分と素早く、適切な判断。
荒垣の方も、そんなゆかりの言葉にすぐに反応してペルソナを召喚する。
「カストール、デッドエンドだ!」
その言葉と共にカストールが召喚される。
同じ騎士だったが、その外見は大きく違う。
そうして真っ直ぐに突っ込んでいったカストールは、敵の騎士目がけてデッドエンド……斬撃の一撃を放つ。
騎士はその一撃を馬上槍でいなしながら、反撃しようとし……その足を止めるかのように、ゆかりが重藤弓で射った矢が襲い掛かる。
身体全体が頑丈に出来ている騎士だっただけに、その矢の一撃は身体に突き刺さるという事はなかった。
だが、それでも動きを止めるという点では間違いなく優秀であり、カストールが次の動きをするの時間を作るには十分な一撃。
再び放たれた、先程と同じデッドエンドの一撃。
だが、今度は騎士も馬上槍でいなすような真似は出来ず、次の瞬間には騎士の身体に見事に命中し……
「イオ、突撃!」
騎士が怯んだ一瞬を見逃さず、ゆかりがイオを召喚する。
先程のガルは吸収されたが、それはあくまでもガル……風の攻撃魔法だったからにすぎない。
イオの巨体を用いた突撃は、風の攻撃魔法ではある筈はなく……そのまま騎士を吹き飛ばす。
乗り物に乗っているという点ではいっしょだったのだが、それでも大きさという点ではイオが勝った。
それ以降の戦闘は、多少のピンチには陥ったものの、それでもゆかりと荒垣の2人で無事に騎士を倒す事に成功するのだった。
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