第四十八話 一山越えたら水着回とか安くない?
[8/8]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
佐天さんが近くにあった椰子の木に触ると、実際に触れた感触があったようで、それなら担当さんの得意げな表情にも納得という物である。
「あ……あのっ! カメラマンってやっぱり男の人ですか?」
皆が技術に感心していた所で、初春さんが意を決したように担当さんに尋ねた。やはり、カメラマンと言えども男の人にじっくりと見られるのは恥ずかしいのだろう。
「ああー、そう言えばそうですわね」
「分かってるとは言え、ちょっと……ね」
湾内さんと固法さんも初春さんと同じくカメラマンが男の人だと恥ずかしいようだ。
「これだから素人は、モデルは見られることでより美しく輝くんですのよ」
逆に婚后さんは見られることを前提としている辺り、一応モデルとしての素質はあるのだろう。ただ、勘違い要素が多すぎて本物のモデルとしてやっていけるかどうかは微妙な所だと思う。
「全て自動撮影です」
『へっ?』
初春さんの質問に対する担当さんの答えに皆が変な声を上げる。恐らく、男性だと言われれば「やっぱり」となり、女性だったとすれば「良かった」となったのだろうが、答えがあまりにも想定外過ぎて理解が追いつかなかったのだろう。
「カメラが視界に入ることはまずありませんので、自然体でお願いしますね」
『えぇ?』
更に続いた担当さんの言葉に全員が困惑していた。恐らく全員が、考えていたモデルの仕事とは違うと思ったに違いない。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ