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とあるの世界で何をするのか
第四十八話  一山越えたら水着回とか安くない?
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いんですよ」

 聞き返す初春さんに対しては湾内さんが答えてくれた。湾内さんが言ったように、初春さんはワンピースタイプの水着を着ている。黄色地にオレンジの花柄が付いたフレアスカートタイプのものである。

「おぉー、さすが水泳部!」

「他に水着選びのポイントって有るんですか?」

 御坂さんが褒めると佐天さんが更に情報を求める。

「そうですねぇ。例えばパレオは、おしゃれなのは勿論ですけど下半身をカバーするのにも役立ちます」

「ん? あ、わ……私は別に隠すつもりとかは無いですよ!」

 湾内さんの蘊蓄(うんちく)を聞いて、佐天さんは自分がパレオを纏っていることを思い出したようで、慌てて自分が下半身のカバーをしているわけじゃ無いと否定した。佐天さんは白をベースに青緑色を使ったビキニで、ビキニと同色の青緑色のパレオを巻いている。

「お待たせしました」

『うぇっ!』

 試着室のカーテンが開き、白井さんの声がしたのでそちらに振り向くと、布面積が極端に少ない水着を着た白井さんがそこに居た。この場に居た全員が驚いて目が点状態になっている。

「んー、おとなしめのデザインしか無くて今ひとつなんですが。ま、既製品の水着ですとこんな物でしょうか」

「何というか」

「さすが白井さん」

「こ……個性は大切ですわね」

「ええ」

 白井さんは一体何を求めているのだろう。初春さんも佐天さんも湾内さんも泡浮さんもどう言う言葉を掛けたら良いのかが分からずに、何とか言葉を絞り出しているといった感じである。少なくともここに居る全員が「全然おとなしくないだろ!」と思っているに違いない。

「お姉様ぁ、この程度では物足りないでしょうけど、我慢して下さいですの」

「いや、全然全くこれっぽっちも我慢してないし……」

 なんか白井さんが妙にクネクネした動きをしながら御坂さんに話しかける。それに対して御坂さんはほぼ唖然とした状態で、ツッコミにも全然キレが無かった。

「あぁら皆さん、その程度ですの?」

 今度の声は婚后さんである。

『ひっ!』

 皆が婚后さんを見ると、俺と初春さんを除いて他全員が壁際まで後退(あとずさ)る。何故なら婚后さんがかなり大きなヘビを体に巻き付かせていたからである。

「ご覧になって。セクシー・アンド・エキゾチック、これぞオーディエンスの求める究極の水着モデルですわ」

「うわぁー、かわいいですねー。お名前は何て言うんですかー?」

『ひぃー! ヘビ!』

 婚后さんが説明している間に初春さんだけはヘビに近づいて話しかけている。逆に壁際まで逃げた人たちは怖がって悲鳴を上げていた。

「エカテリーナちゃんですー」

 婚后さんがヘビの名前を教
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