第四十八話 一山越えたら水着回とか安くない?
[5/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
泳用水着っぽいワンピースタイプのやつだ。さすがに学園都市製の競泳用水着とかになると、水の抵抗が極限まで抑えられたり体が動かしやすくなってたりするのだろう。
「じゃー、こういうのは?」
「あー、うん。そういう方が良いかなぁ」
次に持ってきたのはふりふりのフリルがついた水玉模様のツーピース水着である。というか、もしかしたらこれはアニメで御坂さんが着ようとしていたやつでは無いだろうか。確か最後には実際に着て巨大スクリーンに映し出されてたはずである。
「でも、それって御坂さんの方が似合いそうじゃ無い?」
近くでこっちの様子を窺っていた佐天さんと初春さんに目で合図をしてから付け加える。
「お、そうですね。絶対御坂さんに似合いますよ」
「そうですよ。御坂さんなら絶対可愛いですよ」
俺の意図を察してくれたようで、佐天さんと初春さんが御坂さんの後押しをする。
「いや、に……似合うかな?」
「うん、そりゃ似合うでしょ」
御坂さんが確認してくるので俺は素直に答えておいた。これで、アニメと違う展開になるなら御坂さんはこの水着を着てくれるはずだ……と思ったのだが、何故かこのタイミングで一人の気配が後ろから近づいてきた。
「あら、御坂さん。結構子供っぽいのが好きなのね」
「い……いや、これは……私じゃ無くてですね、神代さんに似合うかなと思って持ってきただけでして……、わ……私はこれにしますねっ!」
これが世界の修正効果というやつなのか、固法さんの一言で御坂さんは別の水着を持って試着室へと飛び込んでいった。どうやら持って行ったのは俺に最初持ってきたワンピースタイプの水着だったと思う。
『はぁー』
「な……何? 私、何かした?」
俺達三人が同時にため息をつくと、状況を全く分かってない固法さんが聞いてきたが、誰も答えることは出来なかった。
「な……なんか、ちょっと、恥ずかしいですね」
「女同士なんだし、照れること無いって」
水着に着替え終わって試着室から出てみると、丁度初春さんと佐天さんが会話をしていた。その場には既に御坂さんと泡浮さんと湾内さんも居る。
「いやいや、ウチはどうなるのよ?」
「あ……ま、まあ、神代さんも今は女なんだし、い……良いんじゃ無いかな……あはははっ」
俺が佐天さんに向かって言うと、佐天さんはすっかり忘れていたようで気まずそうに視線を逸らした。
「あの、えーと、と……とにかく、良くお似合いですよ」
微妙になった空気を察して泡浮さんが初春さんにフォローを入れてくれる。
「そうですか?」
「ビキニは目線が上下に分かれますけど、ワンピースは体のラインが出ますから、細い方しか似合わな
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ