第四十八話 一山越えたら水着回とか安くない?
[3/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
…なんだか、神代さんのキャラが変わってる気がいたしますの」
「そうね。なんか、妙なお嬢様感が……」
俺が泡浮さんと話をしていると、白井さんと御坂さんは何故か目を丸くしてこちらを見ていた。
「うわぁー、なんか大きな企業って感じー」
「ええ、ちょっとドキドキしちゃいますよねー」
水着メーカーのビルに入ると、佐天さんと初春さんのテンションが上がってくる。
「でも、水着のモデルなんですよね? 本当に私達なんかで大丈夫なんでしょうか?」
「大丈夫ですわよ、初春。どんな幼児体型でも、この学園都市の技術で編集すればちょちょいのちょいで修正できますの」
少し不安になってきたのか、初春さんが尋ねると白井さんが何故か自信満々で答える。けど、あんまり修正してたら水着のデザインが変わってしまうので駄目だと思う。
「いやいや、修正したら意味ないでしょ。まー、初春さんに似た体型の人とかでも可愛く着こなせる水着のモデルって事で良いんじゃ無い?」
「白井さんは勿論ですけど……何気に神代さんも酷いですぅ」
俺がフォローすると初春さんが涙目になっていた。どうやらフォローは失敗だったらしい。
「お待たせしましたー」
奥の方から会社の人が声を掛けてきて向かってくる。恐らくこちらに声を掛けてきたはずなので、広告撮影の責任者か何かだろう。
「あの人は?」
「メーカーの担当さんですわ」
佐天さんが聞いて湾内さんが答える。俺の予想とは表現が異なっては居るが、言葉が違うだけでやることは多分一緒だと思う。
「今日はよろしくお願いしますね。……えーと、後の二人は?」
「二人?」
担当さんの言葉には白井さんが怪訝そうに返す。どうやら俺達の他にあと二人水着モデルが居るようだ。まあ、アニメ通りならその二人は固法さんと婚后さんなのだが……。
「あら、そこに居るのは白井さんではなくて?」
「こっ……この声は……」
誰かが白井さんに声を掛け、白井さんは嫌そうに振り返る。声で何となく分かったが、噂をすれば影……というか、頭の中で考えただけで噂をしていたわけじゃないけど、思った通りの二人がタイミング良くやってきた。
「あらまあ、大勢でぞろぞろと、社会見学か何かなのかしら?」
「婚后光子……」
「固法先輩も」
婚后さんが下手をすると喧嘩を売っているとも取られかねないような発言をし、白井さんがフルネームで呼び捨てる。そして、初春さんが一緒に来たもう一人の名前を出す。
「貴女こそ、休みの日も制服で外出するという校則、お忘れですの?」
白井さんが婚后さんに注意をしている。確かに白井さんや御坂さんが制服以外で居るのを見かけたことは無いし
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ