第四十八話 一山越えたら水着回とか安くない?
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とにする。初春さんだけはちょっと不満そうだ。
「これからどうする? どこか遊びに行く?」
佐天さんがこの後の予定を尋ねる。学校で説教されたりお小言貰ったり昨日の学習範囲を教えて貰ったりはしていたものの、まだお昼までにはそこそこ時間があるのである。
「あ、それなんですが、今朝白井さんから電話がありまして……」
初春さんの話では水着のモデルを頼まれたそうで、初春さんと佐天さんは当然ながら、俺までもが姫羅で来て欲しいと言うことだった。
「まー、それなら」
レベルアッパーの事件も終わったことだし、アニメでは直後にその話が有ったのでいつかは来るだろうと覚悟を決めていたので了承する。
「おぉー、これで神代さんの水着姿が拝めるんだねー」
「まー、そうだね。うん、それならウチが着用したやつは全部、佐天さんに買い取りして貰おう」
「ちょっ!?」
なんかちょっとオヤジくさい台詞を吐く佐天さんを少し牽制しておく。こうでも言っておかないと何時ぞやみたいに着せ替え人形にされかねない。
白井さんから指定されたという場所に到着すると、そこには既に白井さん達が待っていた。
「皆様が白井さんに紹介していただいた方々ですね。初めまして、泡浮万彬と申します。今日は皆様にもお手伝いいただけると言うことで、本当にありがとうございます」
「湾内絹保と申します。今日はよろしくお願いいたします」
最初にモデルの仕事を受けた水泳部員からの自己紹介が始まった。さすが常盤台、挨拶も丁寧である。
「初春飾利です。白井さんとはジャッジメントで一緒に仕事をしてます。よろしくお願いします」
「佐天涙子です。初春の親友やってます」
「神代姫羅と申します。初春さんとは学級委員をご一緒させていただいております。あと、常盤台の方はご存じかと思われますが、何故か雌雄同体とか言われておりまして本来は男性で神代騎龍と申します。元が男ということもありまして、何分モデルというのも初めての経験で御座いますので、何かと至らない部分もあるかと思いますが、その際にはご指導いただければと思っております。よろしくお願いいたします」
初春さんと佐天さんが簡潔に自己紹介をする中、俺は少し凝った自己紹介をしてみた。マリア様に見られていた世界でお嬢様学校に通っていたのは伊達じゃ無い。
「あら、これはご丁寧な挨拶をありがとうございます。ですが、私達も水泳部の先輩方に頼まれたものでして、モデルというのは初めてなんですよ」
「そうでしたか。モデルと言われるとどうしても特別な感じがしてしまいまして、どうにも緊張してしまいます」
「そうですわね」
「…
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