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KANON 終わらない悪夢
126あ、今回、流石にムリ
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名雪にも舞にもマコピーにも、究極ポケモン進化すれば、災厄を解決する結末は有る。

(やめてよ栞ちゃん、僕から委員長への思いも、あゆちゃんと同じで恋愛じゃないよ)
「アレ? そうなの?」
(ああ、この世と言うクソゲーをクリアできてしまう才能への憧れだよ、君にも、舞にも解けなかった答えを導き出した子だ。もし僕の願いを叶えてくれたなら、どんなお礼でもするよ、でもそれはラブじゃない)
 一応現世に帰還して、怪獣言語で思考するのを止めた栞だが、他の二人は戻って来なかった。
 天使の人形の本体まで、委員長のお腹の中に宿って、その中から語りかけている状況は、自分でなければならない姉と新妻?
 現在の委員長を始末すると、天使の人形も始末することになるので、栞も手出しできない。
(マヌケな祐一の脳では絶対に思いつかなかった答え。委員長と同じ知性と知能が是非欲しい。それは一度委員長の子供として生まれれば得られる。僕が答えを見つけてから時間を巻き戻して、新しいルートを開拓してやり直しても良いぐらいだ)
「エ? うん」
 栞の脳では、時間を巻き戻すなどの術も、何一つとして理解できなかったが、天使の人形の思いは恋心ではなく遺伝や知能が欲しいのだと納得した。
 1ターンの行動制限を考え、ここまでのルートはミッシリと予定を決めて、それ以外を見ようとすると破滅させられる。
 祐一の予測能力も用いて入るが、レベル1妖狐で時間も巻き戻せない祐一には何の能力もない。
 せいぜい、有り余る妖力とか霊力を、他の女に注入する程度の能力しか無い。

 天使の人形も、委員長への傾倒は恋愛ではないと言ったが、それでも残りのガチ勢には通用しなかった。
 委員長の腹の中に天使の人形がいるのがまず許せなくて「「こんの泥棒ネコがああっ!」」状態で睨んでいる。
 二人とも、歌姫様の声とか田村ゆかりさんの声で「聖母(マドンナ)たちのララバイ」を3番まで絶唱しそうな勢いなので「ゆうくんのおかあさんはあたし」「祐一のママになるのは私しか居ない」と思っている凄まじいヤンデレなので、その立場は自分だけのものだと思っていた。

「あ、今回、流石にムリ」
 結構ガチ勢な若教主様も、「私が貴方のママになって育ててあげる〜」とか「真琴ちゃん、ボクのお母さんになってよ」とか、究極キモ過ぎる妄想は持ってないので、ドン引きして義理の姉と、天野直系の化け物を見た。

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