ペルソナ3
1943話
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手なのだから。
そんなゆかり――正確にはその父親――に対して、冤罪を着せるような真似をして自分達だけ安全な場所にいた。
それを聞いて、許せるかと言われれば、答えは否だろう。
「だが、これからの桐条グループの態度次第では、いつでも俺はお前達と敵対する事になる。それをしっかりと理解した上で、桐条グループがゆかりに……岳羽一家に対して行った事について、どう説明するのか。それを楽しみにさせて貰うよ」
そう告げ、俺は再びターンテーブルの上にある料理に手を伸ばす。
フカヒレの姿煮……この料理は、中華料理の代名詞として有名な料理だが、実際にフカヒレ自体に味がある訳ではない。
フカヒレを煮込んだスープの味が染みこんでいる。
勿論不味いって訳でもないが、声も出ない程に美味いかと言われれば……うーん、人の好みによるとしかいえないだろうな。
まぁ、不味いか美味いかで言えば、間違いなく美味いのは間違いないんだが。
「そうか。……その言葉はしっかりと覚えておこう」
武治の言葉を聞きながら、次に皿に取ったのは海鮮餡かけチャーハン。
普通のチャーハンはパラリとした食感が魅力的なのだが、このチャーハンは海鮮餡かけとの相性を考えているのか、しっとりとしたチャーハンになっている。
そのしっとりとしたチャーハンが、エビやイカ、貝といった海鮮餡にしっかりと合っている。
パラパラとした食感のチャーハンとも合うと思うんだが……これはちょっと予想外。
「そうしてくれ。お互いに良好な関係を築く為にもな」
冷たいウーロン茶で口直しをしてから、次に小籠包をレンゲに取る。
小籠包というのは、小さい肉まんみたいな感じだが、中にスープが入ってるんだよな。
だから、レンゲの上でその皮を破ってから食べる……って話を、以前超包子で聞いた気がする。
神楽坂がそんなの勿体ないとか言って、そのまま小籠包を食べ……口の中でスープが爆発したという流れでオチがついたが。
俺の場合はその辺りを気にしなくてもいいのだが、取りあえず普通に食べる事にする。
レンゲの中に広がるスープ。
そのスープと一緒に小籠包を食べる。
うん、美味い。
スープもそうだが、一流店だけあって、しっかりと具にも気を使っている。
次に手を伸ばすのは、エビチリ。
俺がよく行くスーパーでも総菜としてエビチリは売っているのだが、そのエビチリは……何だろうな。エビの身が殆どないんだよな。
甘エビくらい、下手をすればそれよりも小さいエビに衣を付けて大きく見せかけているといった感じのエビチリ。
まぁ、本格的な中華料理店って訳じゃなく、あくまでもスーパーのエビチリだというのを考えれば、それはしょうがないのかもしれないが。
それに比べると、ここで出された
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