十五
[8]前話 [2]次話
白雪の
つもるは夢か
寂しさか
夜にそぼ降るも
いづれきえにし
雪の降らない土地なれど、今日は随分長々と降り続いている。
その様は郷里の風景に似て…。
枯野に深々と降り積もる雪は…あの頃の夢を募らせるようでいて、寂しさをも募らせるようで…。
そんな夜更けに降る侘しい雪さえ、いつかは儚く消えるもの…。
きっと…夢は消えても、寂しささえも共に消えゆくのかも知れないな…。
侘しける
堪えて憂き世に
ながらへば
花もさかなむ
身の恨めしき
心寄り添うものもなく…ただ堪え忍び、この辛い世界で長く生きたとして、何の意味があるのだろうか…。
花もつかぬ荒野の枯れ木のような私に、何があると言うのか…。
ただただ…この身が恨めしくて仕方ない…。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ