暁 〜小説投稿サイト〜
非日常なスクールライフ〜ようこそ魔術部へ〜
第67話『開戦』
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「でも先輩達、戦えるんですか…?」

「チッチッチ。俺らを見くびってもらっちゃ困るぜ、三浦。安心しろ、秘策が有るんだ」

「ふっ、ようやく使う気になったか」

「部長、知ってるんですか?」


二年生の秘策について終夜は何か知っているようだった。。しかし、魔術を使えない人では、敵を引きつけることは難しいのではないだろうか。
だが終夜はすぐに結論を出した。


「よしわかった。ここはお前らに任せる。しっかりと引きつけておいてくれ」

「ちょっと部長!? いいんですか!?」

「さっきまで逃げ腰だった奴らがああ言ってるんだ。任せなくてどうする」

「それは……」


言い返せなくて晴登は押し黙る。本当に任せても大丈夫なのだろうか。
…いや、秘策を知る終夜が「任せる」と言ったのだ。信じるしかない。


「では、お願いします! 先輩方!」

「おうとも!」

「じゃあ俺らはまずここを突破するぞ。さっきの道は消えちまったから、もう一回いくぜ!」ドゴォン


再び黒雷が轟き、ブラックカーペットが出来上がった。一行は急いでそこを駆ける。

そして晴登達が先へと進み、二年生達は立ち止まった。


「・・・さて、ようやく俺らの出番だ」

「あんだけ部長に発破かけられてんだ。見苦しい真似なんかできるかよ」

「逃げたりはしねぇ。まっすぐぶつかってやる」


「それじゃ──始めようか」


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