180部分:第十四話 忍び寄るもの六
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第十四話 忍び寄るもの六
「女性だったね」
「そうですね。女性が教祖の宗教です」
「そして女性の力が凄く強いそうだけれど」
「それもまたいいと思います」
佐藤は義正にはっきりと話した。
「平塚先生のお話ですと女性は太陽ですから」
「天照大神だね」
我が国特有の考えである。女性が太陽神というのはだ。
「ではまさに」
「世界の半分は女性ですから」
「その女性を尊重しなくてはならないね」
「あくまで私の考えです」
「いや、それでいいと思うよ」
義正は佐藤の考えをよしとした。そのうえでの言葉だった。
「正しいよ」
「正しいですか」
「うん、今の日本だと正しいね」
「有り難うございます」
「御礼はいいよ。じゃあ」
ここまで話してからだ。また言う義正だった。
「今の日本だと」
「御二人で行かれるべきです」
そうだというのだった。
「是非共です」
「そうだね。父上と母上の前に」
こう話す義正だった。
「行かせてもらうよ」
「はい、それでは」
「では真理さんと話をしよう」
二人で話していく。
「今は」
「そうして決められますね」
「自分だけで決めるものじゃない」
二人でのことだからだ。それでだというのだ。
「だからね」
「そうあるべきです。それで」
「それで?」
「こうして今私にも相談してくれましたね」
あらためて言うのはこのことだった。
「そのことはまことに有り難いです」
「君は。僕とずっと一緒にいてくれているから」
「だからですか」
「うん、いつも頼りにしているよ」
こうだ。佐藤に微笑んで話すのだった。
「君がいてくれたから。僕は真理さんとの交際にも勇気を持てたし」
「今は。自由な恋愛が育てられると」
「その言葉に勇気付けられたんだよ」
「そうだったのですか」
「その君がいてくれるから」
それでだとだ。義正は佐藤に微笑んで話すのだった。
「僕は勇気を持てたんだよ」
「そうだったのですか」
「それでね」
義正は彼の佐藤への話を続ける。
「僕は真理さんと共にね」
「はい、そうしてですね」
「二人で進むよ」
このことをだ。ここでも話すのだった。
「そうするよ」
「はい、それでは」
「では今は」
話を一段落終えてだ。そしてだった。
彼はだ。こんなことも話した。
「じゃあ何か食べに行こうか」
「食べにですか」
「お腹が空いたよ。何か食べよう」
「そうですね。それでは」
佐藤も主の言葉に応える。ここでだ。
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