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世界をめぐる、銀白の翼
第七章 C.D.の計略
クイーン 現る
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たばかりの数名をねらって植物のツタが襲い掛かった。


「いかん!!」

《change》

そのツタめがけて駆けだしながらカリスに変身する始。
カリスラウザーの刃でツタを切り裂き、ツタが来た方向を睨むカリス。


「キキキキキキ!!」

そこにいたのは、プラントアンデッド。
カリスを邪魔者と捉えたらしく、その四肢に向かって毒のツタを伸ばし、カリスがそれに応戦していく。


「くそ、何がどーなってんだ!!!」



何とか一般人を逃がす剣崎。
ブレイバックルにカードを装填し、腰に装着し、自らも変身し彼らに加勢するため腕を伸ばす。


だが、その騒動の中に人影を見た。

女だ。
黒髪、それもロング。

歳は剣崎より少し年下か。
だが漂わせている雰囲気で、どうしても少し年上の女性に見えてしまう感じの女だ。


その女性が、ピッと何かを振るった。
正確には、左手に持った何かに、右手に持った何かをスライドさせた。


「!!!!」

瞬間、女の前にカメの化物―――トータスアンデッドが出現し、剣崎に向かって突進してきた。


「変身!」

《turn up》

それに対し、変身時に出現するオリハルコンエレメントでその突進を防ぐ剣崎。
弾かれるトータスアンデッドだが、なおも闘志は失っていないらしく再び駆けだした。


剣崎は駆け出し、エレメントをくぐりブレイドへと変身。
ブレイラウザーを振り下ろしてトータスアンデッドとぶつかり合う。


ドゴォ!!という音と共に、凄まじい衝撃が周囲に広がる。
万が一に備えて「ボアタックル」のカードを発動させていたが、それでもこのアンデッドの重さ故なのか、ブレイドが弾き飛ばされビルの壁に叩き付けられてしまった。



「グッ!!」

「グガァァアアア!!!」

「ハァッ!!」

一瞬苦しむブレイドだが、サイド突っ込んできたトータスアンデッドを回避しその足を切り裂く。
第二撃を叩き込もうと剣を振るうが、背を向けたトータスアンデッドには甲羅がある。

火花を散らすのみでダメージがないのを見て、ブレイドは即座に下がった。

そこに振るわれるアンデッドの拳。


様々な戦いを経験して、ブレイドの動きも洗練されたものになっている。

たしかこのアンデッドは、自分とギャレンの二人がかりでも苦戦した相手だ。
だが、あることにより戦況は一変、ギャレンの猛攻の前にこいつは封印されたのだ。


それは

《Absorb Queen―――Fusion Jack》

「ハァッ!!」

ジャックフォームへの強化変身。
かつてトータスアンデッドも、ジャックフォームへと変身したギャレンに成す術も
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