第2章
戦闘校舎のフェニックス
第25話 約束、守りに来ました!
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を一緒にしないでくださいよ。もしそうなっていたら、あとが大変だったでしょう?」
「なに、結果オーライというやつだ。今回の件で、私も父もフェニックス卿も、いろいろ反省したよ。自分たちの欲を押しつけすぎたとね。残念ながら、この縁談は破談が確定したよ」
「残念ながら、ですか? お顔はそうは見えませんが?」
とてもじゃないが、残念とは程遠いぐらい、穏やかな表情をしていた。
「『赤い龍』がこちら側に来るとは、思いもよらなんだ。『白い龍』と出会うのも、そう遠い話ではないのかもしれないな」
「・・・・・・『白い龍』・・・・・・ですか」
部長の兄貴が口にした単語に、目的を達成して晴れやかだった俺の気分はすぐさま警戒色の強いものに変わってしまった。
できることなら、そいつとイッセーが無縁でいてほしいものだ。
おそらく、絶対ありえないことを願いながら、俺はイッセーが飛んでいいったほうを見る。
―○●○―
「うはぁぁぁっ!」
上空から冥界の景色を眺めていると、部室の手が俺の頬に触れてきた。
「部長?」
「・・・・・・バカね・・・・・・こんなことをして。・・・・・・私のなんかのために・・・・・・」
部長が沈痛な面持ちで、異形なものに変わってしまった俺の左腕を擦っていた。
「お得ですよ。だって、こうして部長を取り戻せたんですから!」
「・・・・・・今回は破談にできたかもしれない。でも、また婚約の話が来るかもしれないのよ・・・・・・」
悲哀に暮れている部長に俺は笑って答える。
「次は右腕、その次は目──」
「イッセー!?」
「何度でも、何度でも、助けに行きますよ! 何しろ俺、リアス・グレモリーのl『兵士《ポーン》』ですから!」
そう言った次の瞬間、俺の唇が部長の唇で塞がれた!
えっ? ええっ? えぇぇぇっぇぇぇっ!?
部長にキスされた俺の頭の中はパニックになっていた。
部長は唇を離すと微笑んだ。
「ファーストキスよ。日本では女の子が大切にするものよね?」
「え、ええ、そうですけど──て、ええ!? ファーストキス! い、いいんですか、俺なんかで!?」
「あなたはそれだけの価値のあることをしてくれたのだから、ご褒美よ」
あー、このご褒美だけで頑張ったかいがあったぜ!
「それから」
「はい!」
「私もあなたの家に住むことに決めたわ」
「はいぃぃっ!?」
「下僕との交流を深めたいのよ」
マ、マジっスかぁぁぁっぁぁっ!?
―○●○―
「と、そのような感じで、私、リアス・グレモリーもこの家に住まわせていただくことになりました」
何
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