暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜赤と紅と緋〜
第2章
戦闘校舎のフェニックス
第25話 約束、守りに来ました!
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 ライザーは慌てて避けると、魔力の塊はフィールドに当たり、激しい爆風がフィールドを包む。
 避けたライザーのもとへ、イッセーは背中の噴出口から魔力を噴き出させ、ライザーに突貫する。

『ここだッ!』
『うぉっ!?』

\(ナイン)

 ライザーは間一髪のところでイッセーの突貫を避ける。
 避けられたイッセーはそのままフィールドに突っ込んでしまった。
 うまく減速できなかったようだな。

『なんだ!? この力と速さは!』

 ライザーが驚くのも無理はない。それだけ、いまのイッセーの力と速さは驚異的なものだった。

「ですが、彼はどうやってあれほどの力を?」

 会長の疑問はもっともだろうな。
 むろん、俺は知っている。どのようにしてその力を得たのか。そして、どれほどの犠牲があったのかを・・・・・・。

『本当に不愉快なクソガキだ! いまの貴様はただのバケモノだ、クソガキ! 火の鳥と鳳凰、不死鳥(フェニックス)と称えられた我が一族の業火、その身で受け燃え尽きろ!』

[(エイト)

『てめぇのチンケな炎で俺が焼かれるわけねえだろ!』

 炎を纏ったライザーと赤い鎧を着たイッセーが激突し、赤いオーラと炎がフィールドを縦横無尽に駆け巡る。

『ぐわっ!?』

 力の激突を制したのはライザーで、イッセーはフィールドに叩きつけられてしまった。

『・・・・・・鎧がなかったら・・・・・・これがあいつの力だって言うのか・・・・・・』

 鎧がなかったら、イッセーはもうすでに消し炭になっていたかもしれなかった。
 ライザー・フェニックス。ここまでとはな。

Z(セブン)

『怖いか? 俺が怖いか? おまえは「赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)」がなければ、ただのクズだ!』

 イッセーを見下ろしながら嘲笑うライザーは炎を撃ち出すが、イッセーはすぐさま飛んで避ける。

「・・・・・・イッセー兄・・・・・・!」
「・・・・・・信じろ、あいつを」

 不安そうにイッセーを見ている千秋に、ただ、信じろと告げる。

『ハァァァッ!』
『デヤァァァッ!』

 イッセーは籠手で、ライザーは炎を纏わせた拳でお互いに殴りあった。

Y(シックス)

『ぐっ・・・・・・ごふぁっ・・・・・・』

 イッセーの兜から吐血による血が吹き出る。
 相討ち。だが、ライザーには再生の力があり、実質はライザーが押し勝ったことになる。

『ふふ! その程度──がはっ!?』

 だが、ライザーも吐血をした。その事実にこの場にいる全員が驚愕していた。
 吐血するということは、ライザーの再生の力が働いていないということになるからだ。

『・・・・・・き、貴
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