第2章
戦闘校舎のフェニックス
第24話 幼馴染みたち、暴れます!
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ときはおまえ、寝てたからな。
「サーゼクスさま、余興とはいかがな──」
「ライザーくん。レーティングゲーム、興味深く拝見させてもらった。しかしながら、ゲーム経験もなく、戦力も半数に満たない妹相手では些か──」
「・・・・・・あの戦いにご不満でも?」
「いやいや、私が言葉を差し挟めば、レーティングゲームそのものが存在意義を失ってしまう。まして、今回は事情が事情だ。旧家の顔が立たぬだろ?」
食えないことを言うな、この魔王さま。
「かわいい妹のせっかくの婚約パーティー、派手な趣向も欲しいものだ」
魔王はイッセーのほうに視線を移して言う。
「そこの少年」
「っ!?」
「キミが有するドラゴンの力、この目で直接見たいと思ってね。グレイフィアと彼の友人である先ほど見事な戦いを見せてくれた彼に少々段取ってもらったんだよ」
「なるほど。つまりは──」
「先程のは前座。本命として、ドラゴン対フェニックス、伝説の力を宿すもの同士で会場を盛り上げる、というのはどうかな?」
「お、お兄さま!?」
「流石は魔王さまですな。おもしろい趣向をお考えになる」
どうやら、ライザーもやる気になったようだな。
「ドラゴン使いくん」
「は、はい!」
「この私と上級貴族の方々に、その力をいま一度見せてくれないかな?」
「はい!」
イッセーは二つ返事をするが、部長が止めに入る。
「イッセー、やめなさい!」
そんな部長をライザーは手で制し、前に歩み出る。
「このライザー、身を固める前の最後の炎をお見せしましょう」
ライザーは大胆不敵に言う。
「さて、ドラゴン使いくん。勝利の対価は何がいいかな?」
魔王のその言葉に周りの貴族たちが非難の声をあげる。
「サーゼクスさま!?」
「下級悪魔に対価などと!?」
「下級であろうと、上級であろうと、彼も悪魔だ。こちらから願い出た以上、それ相応の対価は払わねばならない。何を希望する? 爵位かい? それとも絶世の美女かな? さあ、なんでも言ってみたまえ」
イッセーの答えは決まっていた。
「・・・・・・部長を──いえ! リアス・グレモリーさまを返してください!」
「ふふ、いいだろう。キミが勝ったら、リアスを連れていきたまえ」
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