第2章
戦闘校舎のフェニックス
第24話 幼馴染みたち、暴れます!
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あなたたち、人間でしょう? あっちの子も『兵士』八人を一人でなんて。私たちを舐めてるのかしら?」
俺の言葉を侮辱と受け取ったのか、春蘭が苛立った表情を見せる。
「まさか。あんたらの強さはゲームでじっくり見させてもらったからな」
俺の不敵な物言いにイザベラが口を開く。
「何か秘策でもあるのかな?」
「さあな」
俺が口元をにやけさせながら言うと、イザベラも口元をにやけさせた。
「雪蘭、カーラマイン、シーリス──私たちのほうが舐めてかからないほうがよさそうだ」
「もちろんだ。その目は本気で私たちを倒そうとしている者の目だ。おそらく、その不敵な佇まいはハッタリではないだろう」
カーラマインも口元をにやけさせながら、短剣を構える。
ゲームでも思ったが、この二人は相手をきちんと評価したうえで戦いに臨むようだ。
「・・・・・・俺的には舐めてくれたほうが楽なんだけどな」
「あれだけの戦いぶりを見せたうえにその目だ。舐めてかかるのは失礼というものだ」
「そりゃどうも」
「無駄話もこのへんでいいだろう──では行くぞ!」
イザベラの掛け声と同時に四人は一斉に仕掛けてきた。
―○●○―
すごい。素直にそう思えるほど、明日夏くんの戦いぶりはすごかった。
『騎士』二人、『戦車』二人の四人を相手に互角以上に戦いをしていた。
「ぐぅ、なんなのこいつは・・・・・・!?」
「・・・・・・攻撃が通らない・・・・・・!?」
明日夏くんは攻撃のほとんどを完璧に受け流していた。たまに当たる攻撃もあるが、それも確実にガードして大きなダメージを避けていた。そのことに『戦車』の二人が焦燥に駆られた表情をする。『騎士』の二人も同様だった。
それにしても、少し疑問だった。いくら明日夏くんが強いといっても、ここまで相手の攻撃が通らないものなのか?
いまだに攻撃しない明日夏くんだが、攻撃できないというよりも相手のスキを伺って、あえて攻撃していないように見える。
「くっ! ガードも崩せないか! おまけに余裕さえも感じられるな・・・・・・」
「別に余裕ってわけじゃないけどな」
「そのわりには苦を感じてなさそうだが?」
相手の『戦車』のイザベラの言う通り、本人の口ぶりに反して、明日夏くんからは余裕が感じられた。
「ま、あえて言うなら──状況が俺にとって有利だった、かな」
「何?」
「さっき言ったはずだぜ──あんたらの戦いをじっくり見たって」
「「「「っ!?」」」」
「イッセーが起きるまでヒマだったからな」
そうか! 明日夏くんはゲームが終わってからの
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