第2章
戦闘校舎のフェニックス
第24話 幼馴染みたち、暴れます!
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スだな。一応これ、婚約パーティーだろ?
まぁ、別にいいか。
「イッセー!」
「部長!」
部長が真っ先にイッセーの名を叫び、イッセーもその叫びに応える。
「おい貴族ら、ここをどこだと──」
ライザーがもの申そうとするが、イッセーはそれを遮って、高々と叫んだ。
「俺は駒王学園オカルト研究部の兵藤一誠! 部長──リアス・グレモリーさまの処女は俺のもんだ!」
・・・・・・最後にとんでもないことを高々と宣言したな、こいつ。
見れば、俺たち以外皆、呆気にとられていた。木場たちだけは面白そうに笑っていたが。
「なっ!? 貴様っ! 取り押さえろ!」
ライザーの指示で多数の衛兵たちが俺たちの目の前に立ちはだかった。
それを見て、木場たちが動き出そうとするが、俺は視線で「手を出すな」と伝える。
「貴様ら! ここをどこだと──」
ドゴッ!
「ぐはぁっ!?」
『なっ!?』
俺たちに近づいた衛兵の一人を俺は掌底で吹き飛ばし、イッセー同様、高々と名乗った。
「同じく、駒王学園オカルト研究部の士騎明日夏だ! 親友、兵藤一誠の道を阻む者は容赦しない!」
俺は千秋たちに「お前らもせっかくだからやれ」と目配せをする。
「えっ!? ええ! え、えっと、その、同じく、士騎千秋!」
まさか自分たちもやるとは思いもしなかったのか、それとも先ほどのイッセーの宣言に動揺していたのか、かなりテンパりながら千秋は名乗った。
「え〜と。同じく、風間鶇だよ〜」
鶇は相変わらずののんびりとした普段の口調で名乗った。
「・・・・・・同じく、風間燕よ」
燕は若干照れが混じった感じで低い声音で名乗った。
さっきの俺の宣言に衛兵たちは一瞬だけ怯んでいたが、すぐに持ち直して手持ちの得物を構え直してきた。
「怯むな! かかれ!」
隊長格らしき男の指示と同時に衛兵たちは一斉に仕掛かってきた。
それを見て構えるイッセーを手で制し、 俺たちも仕掛けた。
繰り出される槍の攻撃を全て避け、衛兵の一人の懐に飛び込み、掌底で吹き飛ばす。横合いから繰り出された槍を掴み、衛兵ごと引き寄せ、裡門頂肘を打ち込む。背後から来た攻撃は体を回転させて回避し、その勢いを乗せたまま背後にいた衛兵に鉄山靠を叩き込む。すぐさま右隣の衛兵に崩拳を当て、左隣の衛兵に体の捻りの勢いを乗せた拳を繰り出して吹き飛ばす。
「すぅぅはぁぁぁぁぁ──」
残心で呼吸を整え、改めて衛兵たちを睨む。
「もう一度言うぜ──邪魔する奴は容赦しない」
俺の圧力に衛兵たちが怯んでいるうちに千秋たちのほうを確認する。
千秋は大丈夫そうだな。
俺と同様に相手の攻撃を避け、スキがで
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