第六十七話 四老人の朝
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る、ミュッケンベルガー家の所領管理を行っている。
期待はずれの息子であったが、孫のフリーデグットはグレオール似て偉丈夫であった。
期待道理に士官学校に好成績で入校した時、グレゴールの喜びは大変なモノであった。
その為、今日のような士官学校休みの日は、
同時に孫のフリーデグットも共に起床し並んで目覚めの一杯を飲む。
軽く柔軟運動をした後。諸肌を脱ぎ、軍用サーベルを握り素振りを始める。
「エイヤー、トアーー、ダーー」
グレゴールが振り抜くサーベルの刀身が朝日を受けキラキラと光り輝く。
直ぐ横では、フリーデグットも同じようにサーベルを振り抜く。
2人で一時間ほど稽古を行い、汗で濡れた体をタオルで拭き上げる。
走り込みを行い足腰も鍛える、其れを行ったあとシャワーを浴びて汗を流すのだ。
そして此方でも軍服を着てエッシェンバッハ上級大将ができあがる。
その後。妻や孫との朝食後。
宇宙艦隊司令本部へと出かけるのである。
■オーディン ベヒトルスハイム元帥邸
他の2人とは違い宇宙艦隊司令長官ヴィルフリート・フォン・ベヒトルスハイム元帥は朝寝坊である。
もう60歳近いのであるが。
朝が子供の頃から苦手であり今でも何人ものメイドが起こしに来るのである。
「旦那様朝でございます」
「・・・・・・・・・」
「旦那様遅れます」
「・・・・・・・・・・」
「元帥閣下艦隊が出航します」
「・・・んーーあと5分まて・・・」
「元帥閣下敵襲でございます!」
「・・・・なに・・迎撃せよ、ワルキューレ全機発進・・・」
「発進間に合いません!」
耳元でメイドがIPレコーダーから爆発音を響かせる。
「・・うをーーーーーーーー!!」
「あああああ朝か・・・・」
「旦那様お目覚めのお時間でござます」
「うむ、何か言ったかの?」
「いいえ何もお言いになってはおりません」
「お時間が来てしまいます」
「おおもうこんな時間か」
「朝食は車の中に用意しております」
「うむでは行くとしよう」
こうして今日も宇宙艦隊司令長官ヴィルフリート・フォン・ベヒトルスハイム元帥は遅刻ギリギリに宇宙艦隊司令本部へ登庁するのである。
既に一時間前に副艦隊司令長官エッシェンバッハ上級大将は登庁し仕事を始めている。
■オーディン シュタインホフ元帥邸
統帥本部長テオドール・フォン・シュタインホフ元帥は特に朝何もしていない。
普通におきて、普通に朝食を食べ、普通に統帥本部へ登庁するだけである。
70歳であるが、腹を見れば判るように。
運動は好きではなく最近の健康診断でメタボであると注意を受けたところであるが、
暴飲暴食が好きで良くジャンクフードを食べている。
しかも老人のわり
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