帰ってきたマグノリア
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ギルド復活から5日後、俺たちは大きなクレーターになったままのギルドの跡地に集まっていた。
「仕事ってこれぇぇぇ?」
「文句言うなよ」
「早くギルド造らなきゃね」
巨大な丸太をフラフラしながら運ぶルーシィさんが愚痴ると、ナツさんとハッピーは重労働にも関わらず楽しそうに作業を進めていく。
「みんなで手分けすればその分早く完成する。マスターが帰ってきた時立派なギルドだとほめてもらうんだ」
設計を担当していると思われるエルザさんはこれまた生き生きとしておりなんだか楽しそう。でも、中には不安を抱えている人も多いようで・・・
「マスター・・・帰ってくるのかな?」
ラキさんが不安そうにそう呟く。ここに集まったのは以前までの妖精の尻尾メンバー全員という訳ではない。いない人も数人いるが、1番心配なのは全く連絡が取れないマスターだ。
「そのうち帰ってくるよ」
「帰ってこなきゃ探しに行けばいい」
「指名手配」
「犯罪者かよ!!つーか安いな」
だがそのことを楽観視している人も大勢いるのも事実なんだよね。リーダスさんなんか500Jを懸賞金に捜しだそうもしてるみたいだけど・・・
「ジュビア、そこの釘取ってくれ」
「はい、グレイ様」
「濡らすなよ・・・」
釘を打っていたグレイさんが下にいたジュビアさんに追加の釘をもらおうとすると、彼女は魔法でそれを彼の元まで上げる。でも、釘は鉄だから錆びるとダメなので、あの釘はもう使えないかもしれないな・・・
「おい、あの2人同棲してたって本当かよ」
「違うよ、結婚してたんだよ」
仲良さげな2人を見てそんなことを言っていたのはジェットさんと1年前より倍以上大きくなったドロイさん。それが聞こえたのか、違うところでも2人のことが話題に上がり始めた。
「子供もいるらしいぜ」
「俺の聞いた話じゃ愛人はルーシィなんだって」
「愛人!?」
「エルザとも密かに・・・」
「どんだけ尾ヒレついてんだよ!!」
根も葉もない話に思わず突っ込むグレイさん。エルザさんはともかくなぜルーシィさんまでそんなことになっているのか、どこから聞いたのか非常に気になるところだ。
「それに、一緒に暮らしてたってより住み着かれてたという方が・・・」
「フフフ」
「そ・・・そうか」
暗い話題になりそうな気がしたので別のところに目を向けてみる。そこではリサーナさんがかばんにたくさん入ったジュースを差し入れとして皆さんに配っていた。
「なんかこなれてるな」
「うん!!1年間ミラ姉とウェイトレスやってたからね」
ミラさんとリサーナさんはウェイトレスなんてやってたのか。彼女はボトルを指先で回しながらナ
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