第15話
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フォルデ先輩は色々な意味でヴァンダールに連なる方として変わっている人ですから、比較対象にする事自体が間違っていますよ……現にフォルデ先輩の弟であり、俺やステラの同期であったフランツもミュラー中佐やクルトのように、とても真面目な人物なのですから……」
「確かにフォルデさんを比較対象にするのは色々な意味で間違っていますね。」
「というかお二人は正確に言えば”先祖がヴァンダールの人物”なだけですけどね……」
クルトの様子を見て小悪魔な笑みを浮かべたレンの言葉にリィンは疲れた表情で指摘し、アルティナはジト目でリィンの指摘に同意し、セレーネは苦笑していた。
「………?」
(”フォルデ”……話に聞いていたかつてリィン教官達と同じ”特務部隊”の所属にして、1年半前の内戦を終結させた僕達の先祖―――ロラン・ヴァンダールの妹君の子孫であり、ロランの死によって失われた”ヴァンダールの槍”を受け継ぎ続けた”もう一つのヴァンダール”の家系の人物か……一体どのような使い手なのか、ヴァンダール家の者として気になるな……)
レン達の会話を聞いていたユウナは何の事かわからず不思議そうな表情で首を傾げ、クルトは真剣な表情でリィン達を見まわした後考え込んでいた。
(Z組か……ユウ坊が入るっていうのはちょっとばかり心配だったが。……やっぱり教官達も含めてなかなか面白そうじゃねえの。)
(クク、見ている方にとっても、当事者にとっても退屈はしないだろうな。)
(ふふっ、そうでしょう?)
一方リィン達の様子を興味ありげな様子で見守っていたランディとランドロスの小声の言葉を聞いたトワは微笑みながら答えた。
その後報告を終えたリィン達は馬でパルムへと向かい始めた――――
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