第15話
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みたいに見えてきたわね♪」
「クク、雛鳥でありながら初日で結社の人形兵器を撃破するなんざ、中々やるじゃねぇか。」
「えへへ……そうですか?」
「まあ、それほどでも。」
「まあ、まだ半分です。あまりほめると気が緩みそうですし程々にしておいてください。」
「ふふっ、そうですわね。気が緩む事もそうですが、調子に乗って分不相応な事までする可能性も考えられますものね。」
ランディ達教官陣に褒められたユウナとアルティナが得意げな様子でいる中リィンは謙遜した様子で指摘し、リィンの指摘に対してセレーネは苦笑しながら同意した。
「って、何ですかその子供扱いみたいなコメントは!」
「不本意ですね。油断などしませんし、緊急事態以外自分達では不可能と思われる事に挑むような事はしません。」
「―――教官達の評価はともかく。”Z組”に”特務活動”――――どういう背景で設立されたのか何となく見えてきた気がします。」
リィンとセレーネにユウナとアルティナが文句を言っている中、ある仮説が頭に浮かんだクルトは静かな表情で答えた。
「ええっ……!?」
「へえ……?」
「……………」
「演習地周辺での情報収集、そして民間の依頼への対応―――哨戒だの、現地貢献だのもっともらしい理由が最初に説明されていましたが………要は”遊撃士協会”と同じことをさせているんでしょう?」
「ああっ!?い、言われてみれば……」
「”遊撃士協会”――――大陸全土にある民間の治安維持・調査組織ですね。エレボニアにも存在しますが、現在、活動が制限されているという。」
クルトの推測を聞いたユウナは声を上げて目を丸くし、アルティナは静かな表情で答えた。
「あはは……鋭いねぇ、クルト君。」
「うーん、聞いた時から俺も既視感があったんだが。」
「はは……エリオット達――――旧Z組の面々も”特別実習”という名前だったそうだが、同じことに気づいたそうだ。」
「うふふ、だけど演習初日早々で気づくなんて、ずいぶん鋭いわね?」
「別に……心当たりがあっただけです。―――察するに、この”Z組”を提案したのはオリヴァルト・アルノール殿下……皇位継承権を放棄された第一皇子その人なんでしょう。」
「そこまで………」
「ほう?」
「そういや、ヴァンダールって確か皇子の護衛をしてた……」
クルトの推測が完全に当たっている事にトワは驚き、ランドロスは興味ありげな表情をし、ある事を思い出したランディは目を丸くした。
「ランドルフ教官もご存知でしたか。自分の兄、ミュラーの事でしょう。―――皇子殿下が以前より遊撃士協会と懇意
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