第15話
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〜演習地〜
「チッ……まさか人形兵器が本当にうろついていたとはな。しかもその中年オヤジ、どう考えても只者じゃねえだろ。」
演習地に戻って来たリィン達の報告を聞いたランディは舌打ちをした後厳しい表情をした。
「ええ、飄々としてましたけどそれが逆に底知れないっていうか……人形兵器を倒したってことは結社関係じゃなさそうですけど。」
「そうか……―――1年半前の内戦で放たれた可能性もあるんだよな?」
「ええ……今までも何件か各地で報告されていますね。その意味で、結社の関与を決めつけるのも早計ですが………」
「―――それはどうかしらね?」
ランディの問いかけに頷いたトワが答えを濁したその時、レンは静かな表情で意外な事を口にした。
「え………」
「ほう?それは一体どういう意味だ?」
レンの指摘にトワが呆けている中ランドロスは興味ありげな様子でレンに訊ねた。
「うふふ、だってリィンお兄さん達は”アルトリザスで既に結社関係と思われる人物とも会っているもの。”」
「ええっ!?あ、あたし達がアルトリザスで……!?」
「一体誰の事―――いえ、それ以前に何故レン教官はアルトリザスで僕達が会った人物達を把握しているのですか?」
「レ、レン教官、まさか……」
「”例の能力”を使ったんですか……」
「幾ら教官とはいえ、わたし達に許可なくその能力を使うなんて、プライバシーの侵害だと思うのですが。」
レンの答えを聞いたユウナは驚き、クルトの質問を聞いてレンが自分達の記憶を読み取った能力を使った事を悟ったセレーネは表情を引き攣らせ、リィンは疲れた表情で溜息を吐き、アルティナはジト目で指摘した。
「レン教官の”例の能力”……ですか?」
「一体どんな能力なんですか?」
「うふふ、それはヒ・ミ・ツよ♪―――それよりもリィンお兄さんとセレーネは空港で出会った人物をみんなにも教えてあげたら?特にその人物がアルトリザスにいる事はランディお兄さんにとっても他人事じゃないし。」
クルトとユウナの疑問を小悪魔な笑みを浮かべて誤魔化したレンはランディに視線を向けて意味ありげな笑みを浮かべ
「へ……ランディ先輩にとって他人事じゃないって、どういう事なんですか??」
「おい、まさかとは思うが………」
レンの言葉にユウナが首を傾げている中既に察しがついていたランディは目を細めてリィンとセレーネを見つめた。
「はい………”任意”の要請の最中にアルトリザスの空港方面でシャーリィさんと会いましたわ。」
「クソッ………演習初日早々で奴かよ。」
「ほう?パティとルイーネにボロ負けしたというあの小娘か。」
そしてセレ
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