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魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
114話:決着のとき
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「―――大丈夫、心配あらへん」
「うん、だって……」
信じている人がいるから、自分達にとって最高の
英雄
(
ヒーロー
)
がいるのだから。
「―――まだだ…まだそこにいるんだろ、負けてんじゃねぇ! てめぇが伸ばした手を、こちとらまだ掴んじゃいねぇんだ!」
そう叫びながら地面に手をつけ、体全体に力を込める士。完全に砕かれた仮面、晒された顔には血が流れ落ちていた。
《だが今は奴自身、不安定な状態だ、救える確立はそう高くない。―――それでも本当に救えると…?》
「あいつがそこで必死に助けを求めているっていうのに、その手を掴まないまま諦めてたまるかよ!」
叫びながら、争いながら。変身が解けてしまったボロボロな体で、立ち上がり叫ぶ。
「絶対に、助けるッ! そう誓ったんだ!」
《馬鹿かお前は、本気で救えると? それに救ったとして、その後どうする? 奴は敵だった男だぞ?》
「っるせぇ、だからってあいつを放っておけるか! 後のことは後で考える! 今は黙って手ぇ貸せ!」
《乱暴な奴だな…いいだろう、付き合ってやる》
「一々上から目線でむかつくな!」
乱暴な言葉を吐き捨てながら、士はライドブッカーからカードを取り出し、バックルへと装填する。
〈 FORM RIDE 〉
「変身ッ!」
〈 W FANG JOKER 〉
音声と同時に吹き荒れる風、白と黒の旋風がその身にまとわりつく。まるで砕けたガラス片が逆再生するかのように、下から上へと姿が変わっていく。
砕けた仮面は新たなものへと変わり、大きな赤い双眸が輝く。体の各所にある意匠は自身の名の通り、牙のように鋭く尖ったものへと変化する。
「おおおおおぉぉぉぉぉッ!」
野獣のような雄叫びをあげる二色の戦士―――仮面ライダー
W
(
ダブル
)
・ファングジョーカー=B
大きなその叫び声に、周りの空気が、大気がビリビリと揺れる。
そしてその声に触発されたか、ディエンドの周りにいる怪人達もまた、それぞれ声を上げ存在を主張する。
その様子に、そして揺れる大気を感じ、見ている者達は慄いた。
人が多く集まるスポーツのスタジアムなどでも、大気が揺れるなどということは滅多に起こらない。それが今現実に起きているのだ。
そして一旦雄叫びをやめたWが、怪人の群れへと、再び雄叫びを上げながら走り出した。
同時に怪人達も走り出し、Wと怪人達の戦いが始まった。
「ラァッ!」
勢いをそのままに飛び上がったWは、向かってくる怪人の一体に飛びつき、その顔を鷲掴みにし地面へと叩きつけた。
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