暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
114話:決着のとき
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へと叩きつけた。
「カ…ハ…ッ!?」
とてつもない衝撃で地面が陥没し、後頭部をぶつけた衝撃でディケイドの仮面が完全に割れて消失した。
完全に大の字になって倒れた士、身に纏う鎧も既にボロボロ。ピクリともしない様子に周りの面々は絶望を、ディエンドは勝利の確信を感じていた。
ゆっくりと手を放し、次なる標的を目指そうとして……
「まだ…だぁ…ッ!」
「―――!?」
突然放した手が掴まれた、先程倒した筈のディケイドに。
「まだ、そこにいるんだろ…まだ、消えてねぇだろ!」
素顔が露わになったまま、必死に呼びかける士。声が荒々しくなるにつれて、ディエンドの手首を掴む力が強くなる。
「救われたいと思ったお前には、まだある筈だ……救われる未来を望む、希望の光が…ッ!」
それはもはや瀕死に近い人間の力、今のディエンドにしてみれば容易く振りほどける筈のもの。
「まだ、その光が消えていないなら…微かでも、見えているのなら…ッ!」
だが、いくらやっても振りほどけない。目の前の人間はもう、ボロボロの状態の筈なのに……
「手を伸ばせ…希望に、未来に! 手を、伸ばし続けろッ!」
何故振りほどけない、何故こんな瀕死の男の目から強い意思を感じる…ッ?
「必ず、その手を取ってみせる……―――だから!」
この体の内側から溢れ出るようなものは、一体何なんだッ!!
「諦めるな―――エクストラぁぁぁッ!」
「―――アアアぁアアァァぁアアァあぁぁあァァァァッ!?」
士の言葉によってか、ディエンドはもう片方の手で頭を抑え始めた。
断末魔のような叫びが戦場に響き渡り、見ていた誰もが思わず耳を塞いでしまうようなその声の中、士は「今だッ」と確信した。
咄嗟にディエンドの手を放し、腹部へと蹴りを食らわせる。ディエンドが頭を抱えながら後退する中、士は必死に立ち上がり距離を取る。
「こいつで決める…ッ!」
〈 FINAL ATTACK RIDE・de de de DECADE ! 〉
ライドブッカーからカードを取り出し、バックルへと滑り込ませる。
音声と共に銃へと組み換え、銃口をディエンドへと向ける。バックルの赤い宝石から飛び出た16枚のホログラム状のカードは、士とディエンドの間に並び立つ。
しかし、さしものディエンドもただ頭を抱えているだけではなかった。
「ガァあアぁあぁアアァァぁ…ッ!」
〈 FINAL ATTACK RIDE・de de de D-END ! 〉
ディエンドも士と同じく、カードを取り出し、自らの銃へと装填。前にスライドさせ発動する。
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