暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
114話:決着のとき
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か、少し息が詰まりそうになる。


「ゲホッ…そんなもんじゃないだろ、エクストラ!」


 すぐに立ち上がるディケイドが吠える、迫ってきたディエンドに対し巴投げの要領で投げ飛ばす。


「テメェが悔しいって思ってたもんは、燻っていた思いは! あんな根暗野郎の欲望なんかに、自分の破壊衝動に飲み込まれちまうもんだったのか!? ―――違うだろうがッ!」
「ウガァアッ!」
「決断したんだろ、変わろうって! 未来を変えようって、そう決めたんだろ! だったら抗え、もがけ!」


 投げ飛ばされたがすぐに立ち上がり、拳を構えるディエンド。ディケイドは起き上がりながら振り返り、正面に彼を見据える。
 振り下ろされる拳を受け流し、再び腹部へ攻撃。その後ドロップキックで大きくディエンドの上体を動かし、同時に距離を取る。


「諦めるな! 俺はまだ…ここにいるぞ!」


 拳を握り、駆けだす。ディエンドもすぐさま拳を握り、振りかぶる。


「ガアアァァァ!」
「おぉああぁぁぁぁッ!」


 互いに振り抜いた拳は互いの胸部へ命中、大きな火花を上げてディケイドが吹き飛んだ。


「手を、伸ばせ! お前のその手を掴むまで、俺は諦めねぇぞ!」


 だから、そう続けながら必死に立ち上がろうとするディケイドだったが、近くまでやってきたディエンドによって胸倉を掴まれる。
 そこからゆっくりと持ち上げられる。先程の攻撃でも少しも怯んでいない様子のディエンドは、持ち上げたディケイドの脇腹を強く蹴り上げる。


「がふ…ッ!!」


 あまりの衝撃にディケイドの体が一瞬宙に浮く、呼吸すらままならない。
 蹴られた脇腹を抑えたたらを踏むディケイドに、ディエンドは容赦なく掴みかかる。

 首元を掴み上げるディエンド。更に呼吸がし辛い状況で、しかし士はディエンドの手首を掴みながら声を荒げる。


「負けるな…エク、ストラ…ッ!」


 ディエンドが少し唸るような声を上げるが、すぐに平常を取り戻したかのように、ディケイドの腹を再び蹴り上げる。
 カハッ、と体内の空気が吐き出され、息が詰まる。体が折れ曲がったところで、ディエンドは振り上げた左足を戻し―――勢いよくディケイドの頭部と自身の膝をぶつけ合った。


「が…ッ!?」
「士くん!」


 その強烈な一撃にディケイドの仮面が一部割れ落ち、士の素顔が露わになった。
 思わず声を荒げるなのは、見ていた他の面々も呼びかけるが、頭部への衝撃の所為でたたらを踏む彼には聞こえていない様子。

 そこをディエンドが見逃す筈もなく、すぐさまディケイドの懐に入り胸倉を掴む。
 未だ意識が定かではないディケイドを大きく持ち上げ、背中を下に勢いよく地面
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