暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
114話:決着のとき
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所は―――ディエンドの胸部。
「どうだぁぁぁぁぁッ!!」
フルチャージを終えた二つの武器での連続攻撃。先程と同じ―――否、それ以上の速度と威力を持って放たれるそれは、ディエンドの胸部の装甲へと向かい、火花を散らしながら切り裂いていく。
一撃一撃に籠められた威力と、ディエンドの反撃さえも許さない程の連撃。白い残像を残しながら放つその姿は、まるで舞っているかのようにも見えてくる。
「おおぉぉぉッ、らぁああああッ!!」
そして最後の一撃、二振りの武器による振り下ろし。胸部を切り裂いたその一撃に、遂にディエンドは地面を滑るように吹き飛ばした。
広がった二人の距離、電王は声を荒げて地面に膝をついた。無理もない、激戦が続き、疲労がピークに達しているのだ。
その様子を見て笑みを浮かべるディエンド。先程の攻撃さえ聞いていなかったのか、少しずつ電王へと近づいて来る。
―――だが、
「ぐ、がぁぁ…ッ!?」
その途中、急に苦しみ出し、よろめきながら後退。両手で胸部を抑え、その奥から今までで一番強い光が漏れ始める。
胸元が次第にひび割れていき、派手な音と共に砕け散り、更によろめく。光はより一層眩しく、この場の全てを照らさんとする。
「見えた…ッ!」
《ここが、勝機ッ!》
執拗にディエンドの胸部を狙っていたのは、この為だった。
ディエンドが暴走を始めたのは、彼自身の意思からではない。ジェイル・スカリエッティの保険として埋め込まれたレリックの所為であり、彼の悪意にも似た研究者としての性の所為だ。
だからこそ、その原因を断つ為の布石。全てはディエンドを…エクストラを救う為の一手、それを作り上げる為の布石!
〈 FINAL ATTACK RIDE・de de de DECADE !! 〉
電王からディケイドへ。破壊された仮面は元に戻ってはいたが、士本人は既にボロボロ。しかしだからこそ、ここで決めると決心する。
剣を取り出し、最後のカードを切る。バックルにある赤い宝石から放たれる15枚のホログラム状のカード。ディケイドの周りで旋回した後、切っ先高く掲げられた剣へと突き刺さっていく。
〈 Dimension break !! 〉
「はああぁぁぁぁぁ……ッ」
仮面の額部分にあるポインターが、黄色から紫へ。
それと同時に剣に突き刺さっていた15のカードは、まるで吸い込まれるように剣へと内包されていき、眩しいほどに光り輝く剣が出来上がる。
全ての準備は整った。ディケイドは残った魔力の殆どを込めた剣を構え、ディエンドへと駆けて行く。
「ガあぁアアァァッ!」
「《おおおぉ
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