暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
114話:決着のとき
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ろうとしていた。

 すぐさまはやてが砲撃を準備しようとしたが、それよりも早くWが動いた。


「退けッ―――そこは彼奴らが作った道だ!」


 ライドブッカーからカードを取り出す。縁が金色で、中央には同じく金色のWの紋章が描かれたもの。


〈 FINAL ATACK RIDE 〉
「通させてもらうぞ!」
〈 da da da W !! 〉


 カードを装填し発動、するとWの右足に新しい牙が生える。
 それと同時にWは空高く飛び上がり、右足を振るう。青白い光を纏いながら回転し、怪人達の群れへと向かっていく。


「おおおおぉぉぉぉぉッ!」
〈 Fang Strizer 〉
「ファング―――ストライザァァァッ!!」


 青白い光はまるで牙を持った恐竜のような形となり、怪人達を文字通り噛み砕いた。
 その衝撃に耐えられなかった怪人達は爆散し、Wはその数メートル先に滑りながら着地した。


「ようやく辿り着いたぞ…エクストラッ!」
「………」


 立ち上がり、叫ぶW。対してディエンドは落ち着いてきたのか、肩を上下させながらしっかりとWを見据えていた。


「こっからは一対一(サシ)だ、他の奴らに邪魔はさせねぇ…―――全力で、お前を救い出す!」


 そういうとWの変身を解き、新たなカードを手に取る。バックルを開き、そのカードを滑り込ませる。


〈 DEN-O WING 〉


 音声と共に再び体が変化し、姿形が変わっていく。
 それは以前も一度成ったことのあるプラットフォーム、しかし以前とは違い黒ではなく白と金色を基本(ベース)としたもの。

 空中から現れたオーラアーマーはまさに純白、その汚れなき鎧が装着されると一瞬背中に大きな翼が広がる。
 仮面のレールを走り現れた白鳥のような電仮面は、首を折りたたむように変形し、水色の翼は複眼へと変わる。

 白鳥の鳴き声のような音が鳴る中、周りには白い羽毛が舞う。
 スラリとまっすぐに立ち、片手で天を指差す姿は……まさに高貴の一言。


 電王・ウイングフォーム=Bそれが今ここに降り立った者の名前だ。


「降臨、満を持してッ!」


 天に掲げた指先は、次に目の前の相手を指し示す。それが開戦の合図でもあった。
 ガァァッ、と何度目かの雄叫びを上げて、ディエンドは走り出す。目指す先は勿論、敵と見定めた電王。


〈 ATACK RIDE・DENGASHER 〉


 ディエンドが迫ってくる間に電王は別のカードを使い、4つのパーツを手に取る。
 そのうち2つを上へと放り投げ、残った2つを連結―――ハンドアックスモードを作る。

 目の前までやってきたディエンド、振るわれた
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