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魔法少女リリカルなのは 絆を奪いし神とその神に選ばれた少年
真・四十九話 帰還する希望
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「うっ、東吾のバカァ……何で東馬のお師匠さんにそんな事話しちゃうかなぁ……」

もはや神様の威厳などないに等しい位に落ち込む真白。

「はっはっは。まあ、親ってのは大概そんなもんですよ。私だってそうでしたしね」

「そう、なんですかね……」

二人で軽く談笑していると

『真白ぉ。早く帰ってこぉい。そろそろ限界だぞぉ』

そんな声が空間に響く。

「そろそろ限界みたいだから、帰らなくちゃね」

「そうだな。お前の旦那さんも待ってるみたいだしな」

「からかうの禁止!!」

麻子と真白はそんな会話をしながら、その空間から消えていく。

しかし真白は消える間際

「私はもうこの世界には干渉できない。だから後は頼むね、アトレ、秀二…………私の信頼出来る、天使達…………」

そう、呟いた。










現実世界。フェイト達はまだ状況が把握できていないのでどちらの味方にもなれない。

そんな中でもアリサとすずか、なのはは次々と襲い掛かる魔力弾を切り裂きながら、全を守る。

「………………………」

しかし、全部は捌き切れず一つだけ逃してしまう。

「しまっ!」

アリサがそれを斬ろうとするが、時すでに遅し。それは全に当たる……事はなかった。

「しっ!!」

全は瞬時に起き上がり、腰からシンを抜刀。魔力弾を切り裂いたからだ。

「全!」

「全君!」

「全君、良かった!!」

アリサが、すずかが、なのはが喜びの声を上げる。

「みんな、済まなかった…………もう、大丈夫だ」

そう応える全の顔には不安などまったくなく、透き通った目をしていた。

――――――――――――――――――――――今、希望が帰還する。
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