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奇妙な暗殺教室
転校生の時間
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であるドイツが殺せんせーを殺す為に送り込んで来たんだ。そりゃあスペックも相当なものだろうよ』


送信、っと。しばらくすると左の方でブー、と音が聞こえた。おそらく俺が送ったメールが届いたんだろう。つか、返信早いな


from 中村

『でも、固定砲台と言う割には砲塔らしきものが見えないけど一体どうやってせんせーに暗殺を仕掛けると思う?』


いや、最もな疑問だが俺が知るかよ。んなもん設計者でもなきゃ分からねーよ。実際横目で観察しても、機械のせいで何を考えているのかすら分からない・・・時折、内部カメラでも動かしてるのか分からないが、ウイイインという音が聞こえる程度だ。


(しっかし…ドイツと言えば1人知り合いがいるがアイツは元気にしてるのかね…まぁ年中喧しい奴だし元気だろ)


ふと窓を眺め遠い異国の地にいる友の事をふと思い出しいた時だった。


ガシャン! といきなりサイドのカバーから銃が現れ、ガシャガシャと音を立てた後現れた銃から対先生用BB弾が発射される。



「きゃあっ!」


「なんだこりゃあ!」



女子は頭を庇いながら身を伏せ男子は机の上に上がっていた教科書で顔に当たらない様に防御し、教室中から男子の驚く声と女子の悲鳴が響き渡る。



「濃密な射撃ですが、ここの生徒も毎日やっていますよ………それと、授業中の発砲は禁止ですよ」



『気を付けます。続いて攻撃に移ります』


固定砲台から機械の作動音が聞こえ、全員がそれに集中する。


『弾頭再計算、射角修正、自己進化フェイズ5−28−02に移行』


そして再び銃が展開されBB弾が発射される。


「こりませんねぇ」


いつもの相手を舐めきったシマシマの顔でいつもの様に殺せんせーは華麗に避ける。弾数もさっきと全く変わらない射撃に殺せんせーと俺には全く当たらないように思えたが、いきなりせんせーの小さな指に当たる触手が消し飛んだ。


「ブラインド……全く同じ射線に撃ち、弾を隠す技術俺も見るのは初めてだ。」


成る程ターゲットの防御パターンを解析し、すぐさまそれに合わせた武装を作り上げていく………確かに契約上殺せんせーからの反撃の可能性がないのであればこの戦法は理にかなっているしAIとしての強さを最大限に活かせる暗殺だ。


『右指先破壊。増設した副砲の効果を確認しました。次の射撃で殺せる確立0.001%未満。次の次の射撃で殺せる確立0.003%未満。卒業までに殺せる確立90%以上。卒業まで、よろしくお願いします、殺せんせー』


プログラムされてる笑顔で固定砲台は微笑みながら、殺せんせーを殺すための進化を再び始めた。


「続けて攻撃を仕掛けます
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