蓮根で見通しの良い年に・1
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「まぁ、ケッコンやら誘惑云々は置いとくとしてだ。肌荒れに関しては相談に乗れるかも知れんぞ?」
「本当?司令官」
「あぁ。丁度昨日山雲の奴が試作品の作物を収穫してきてな」
そう言って段ボール箱から取り出し、如月に見せてやる。
「これ……レンコン?」
「そう、蓮根だ。ついに山雲の奴が水田にまで手を出し始めたらしくてな」
その収穫第一号、という事らしい。蓮根は詠んで字の如く蓮の花の地下茎……泥の下に埋まって水や養分、空気なんかを運ぶパイプのような役目を果たしている部分の事だ。旬の時期は11月〜2月……お節に入るから、年末の出荷が最盛期らしい。
「蓮根って、縁起物なの?」
「蓮の花ってのは仏教的には重要な花でな。ほら、大仏なんかは蓮の花の上に座ってるだろ?それに、穴が空いてるから見通しの良い1年になるようにって入れるそうだ」
「ふ〜ん……中々洒落てるのね。でもそれがお肌と何の関係があるの?」
「肌荒れにはビタミンCがいい、って言うだろ?ビタミンCは熱に弱いが、蓮根はそのビタミンCが熱で分解されにくくなる性質を持ってる」
それにビタミンCは抗酸化作用や風邪予防なんかにも一役買ってくれるし、晩秋から冬にかけて旬のやさいだから今の時期にはうってつけだ。
「良いわねぇ……じゃあ、レンコンのお料理お願いできるかしら?」
「あいよ。メニューはお任せでいいか?」
「えぇ、提督の腕は信頼してるもの」
そこまで言われちゃあ、ご期待に応えない訳にはいかんな。
《揚げずにヘルシー!レンコンチップス》※分量2人前
・レンコン:10cm位
・オリーブオイル:適量
※味付けはお好みで!
さぁて、蓮根を使ったツマミの定番・レンコンチップスを作るぞ。薄くスライスしてパリッとなるまで揚げたレンコンチップスは、歯応えもよくて酒の肴にはうってつけだ。まぁ今回はカロリーの事も考えて揚げずに作るレンコンチップスだがな。
レンコンはタワシ等を使ってしっかりと表面の泥を落とし、皮を剥かずに1〜2mm位の厚さの半月切りになるようにスライス。酢水を作ってスライスしたレンコンを浸し、アクを抜き、沸騰したお湯でサッと茹でる。
オーブントースターの天板にアルミホイルを敷き、よく水気を切ったレンコンを重ならないように並べ、上からオリーブオイルをかける。後は余熱しておいたトースターでパリッとするまで焼き、味付けをすれば完成だ。トースターの性能の差で焼ける時間は変わるのでそこは注意してくれ。味付けはシンプルに塩コショウや顆粒コンソメをまぶしたり、カレー粉や粉チーズなんかも中々美味い。自分なりの味付けを研究してみてくれ。今回は青のりとハーブソルトで少しお洒落なの
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