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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第252話 見つけてくれる。見つけてくれた。
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ユウには隠せなかった、かな」
「あったり前だよっ! ボクは、姉ちゃんの妹。双子の妹だもんっ! 姉ちゃんの事、一番判ってる。それだけはサニーにも負けないんだからねっ!」
ユウキはぐっ と抱きしめる力を上げた。
ランは 抱きしめ返した。
「ゴメンね。ユウ。ユウまで私と一緒に……」
ALO内から姿を消す切っ掛けは間違いなくラン自身だ。彼女の葛藤も、気持ちも 血を分かつ姉妹だからこそ、それも双子の姉妹だからこそ。 そして サニーの事をよく知る者だからこそ、辿りつく事が出来た。 あのALOでキリトがユウキと戦い、ユウキの事を知る事が出来たそれに少し似ている。
「ふふんっ 今の姉ちゃんをほっといて、ALOに戻れるほど ボクはハクジョーじゃないからねっ! たまには 頼れるトコ、見せないとだもんっ」
「……ユウ。でも 皆の事」
突然出て行ってしまった事。それに付き合う形にさせてしまった事。最愛の妹にも悲しい事をさせてしまった事。それらが頭の中を駆け巡る。
「ギルドの皆には…… またさ いっぱいいっぱい謝るよ! だってボク達がリーダーなのにさ、なんにも言わず出て行っちゃったんだから。 ほら、どんな理由があっても 放棄しちゃったのには変わりないもんね」
「……うん。勿論それもあるよ。特にシウネーには凄く心配を賭けちゃってそうだし、他の皆も。………でも、皆…… アスナさんやレイナさん、リュウキさんとの事」
「それも大丈夫!」
「え……?」
ギルドの仲間達は知っているからこそ、(勿論 それでも申し訳なさは心から想っているが)理解してくれる……と言うのは判る。
でも、何も知らないアスナ、レイナ、……そして リュウキ。3人の事を思うと ランはどうしても……。
だが ユウキはそんなランの気持ちを拭う様にはっきりと言い続けた。
「あー、確かに 混乱しちゃって 驚いちゃって、……それでいて悲しくなって 突然別れちゃった事はギルドの皆以上に謝るよ? もっちろん」
「い、いや。でも……わ、私は まだ……」
「うん。……それも判るよ。まだ ボクだって心の準備が済んでないもん。こーやって強がってるケド、まだまだダメダメなんだ」
ユウキは ぐっ と力こぶを作った後に、へなへなへな〜 と身体をくねらせて 肩を落とした。
でもその顔は笑顔だった。涙はもう流れてなかった。
「ん。どうしてかなー。 大丈夫だってすっごく思うんだよ。アスナやレイナ。リュウキは、ボク達がいかなくても、逆にボク達の所に来てくれるって思うんだ。……何にも言わなくても、何も知らされてなくても。……ボク達を見つけてくれるって。ほんとは ボク達の方が リュウキに言わなきゃいけないとはボクだって思うけど……」
ユウキは、頭を掻きなが
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