第四十三話 阿波野君が気に入れられてその五
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「お母さんも」
「私もなのね」
「そうよ、どうしてなの?」
妹達といいクラスメイト達といいです。
「阿波野君と一緒にいたら私を見るのよ」
「どうしてかしらね」
これがお母さんの返事でした。
「けれど千里は何かと困った子だから」
「こうしたことについてはな」
お父さんも言ってきました。
「ずっとこうだからな」
「そうね、けれどね」
「何か希望が見えてきたな」
「そうよね」
二人だけでお話をしてきました、ですが。
お母さんはここで私にまた言ってきました、今度言ってきたことはといいますと。
「それで受験勉強は夜でしょ?」
「ええ、夕方からね」
毎日しています、これは。
「するけれど」
「じゃあ夕方まで案内してあげたら?」
「案内?」
「この子をね」
阿波野君を右手で指し示して言うのでした。
「八条町をね」
「私が?」
「先輩でしょ?天高の」
にこりとした笑顔が何か気になりました。
「同じ奥華だし丁度いいじゃない」
「いや、丁度いいって」
「こうしたこともひのきしんというかおつとめよ」
「そうなるの?」
「そうよ、お仕込みというかね」
「阿波野君への?」
いつもみたいににこにこしている阿波野君を見つつお母さんに応えました。
「それなの?」
「そうよ、そう考えてね」
そのうえでというのです。
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