巻ノ百二十 手切れその十一
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「お主にも頼むぞ」
「はい」
確かな声でだ、大助は父に応えた。
「及ばずながらそれがしも」
「お主には学問も武芸も教えてきた」
「はい、槍に馬に兵法に」
「そして忍術もな」
真田家の者が極めるべきそういったもの全てをというのだ。
「教えてきたな」
「だからこそですな」
「お主にも来てもらう」
大坂、そこにだ。
「そしてな」
「戦いそのうえで」
「拙者に何かあればな」
「その時は」
「十勇士達を指揮してじゃ」
そしてというのだ。
「右大臣様をお守りせよ」
「わかり申した」
大助は父に確かな声で答えた。
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