第五百四話
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第五百四話 緊張
今田先生と今日子先生は華奈子は大丈夫だと言っていたのは知らなかった、もうそうしたことは木にならないのも事実だった。今の状況は。
今田先生は今日子先生と共に紅茶を飲みつつ胸にある銀の十字架を見つつ今日子先生に言った。見れば今日子先生の胸にもある。
「まずはね」
「ええ、十字架ね」
「クリスチャンじゃなくてもね」
「それは絶対よね」
「純銀のね」
混じりものがないものだというのだ。
「これにね」
「あと銀のナイフもよね」
「持ってるわ」
そちらもというのだ。
「いつもね、杭と鎚もね」
「どっちも銀よね」
「ええ、今日子ちゃんもよね」
「勿論よ、聖水も持ってるし」
「ならかなり安心出来るわね」
「対決は近いから」
今日子先生は確信していた、このことは。
「だからお互いにね」
「完全装備でいきましょう」
「そしてね」
「ええ、対決の時には」
「絶対に一人では闘わない」
「それは守っていきましょう」
「一人じゃ遅れを取ることもあるから」
もうこのことは頭の中に入れていた、戦うのなら一人よりも二人で行う方がいいというのである。
「博士の時と同じでね」
「そうね、カーミラは博士並に強敵だから」
「余計によね」
「注意していかないといけないから」
だからだというのだ。
「二人ね」
「戦う時は絶対にね」
二人で確認し合う、そうしてだった。
今田先生は二人の傍にある大蒜の束を見て今日子先生に言った。
「大蒜もあるしね」
「そうね、大蒜はちょっと引かせるっていうかね」
「それ位の効果しかないけれど」
それでもというのだ。
「あった方がいいから」
「置いておいていいわね」
「それでいつもね」
「お料理に使えばいいわね」
「美味しいし」
二人でいこりとしてそうした話もした。
そのうえで二人は戦いの用意が整ったことを実感していた、先生達にとっては運命の戦いの時が迫ろうとしていた。
第五百四話 完
レインボークラウン 完
2017・11・30
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