第三幕その六
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早速テーブル掛けが出されてでした、そこに沢山の魚料理が出されて皆でそれを食べていくのですが。
鱈の大きなムニエルを食べてです、恵梨香が笑顔で言いました。
「このムニエル凄く美味しいわ」
「そうだね」
ジョージもそのムニエルを食べて恵梨香に応えます。
「いい感じで焼かれててね」
「スパイスとお塩も上手に使ってるね」
神宝はムニエルのこのことを指摘しました。
「だから美味しいんだね」
「うん、ムニエルも美味しいしフライもね」
カルロスはそちらも食べています。
「いいね」
「この鮭のカルパッチョもいいわよ」
ナターシャはそちらを食べて笑顔になっています、
「幾らでも食べられる感じよ」
「アヒージョもいいね」
カエルマンはアヒージョの海老だけでなく茸やガーリックも食べてそのうえでにこにことしています。
「オリーブオイルが最高だよ」
「うん、このパエリアも」
教授は実際にその黄色い御飯のお料理を食べています。
「幾らでも食べられるよ」
「ええ、何もかもが美味しくて」
ドロシーはムニエルもパエリアも食べています。
「出してよかったわ」
「そうだね、あとね」
ここでオジョが言うことはといいますと。
「海のお魚ばかりっていうのがいいね」
「海の?」
「うん、僕海のお魚が好きだからね」
それでというのです。
「嬉しいよ、よく食べてるよ」
「そうなのね」
「だから余計に嬉しいよ」
「オズの国だからすぐに送ってもらえるんですか」
「そう、山の中でもね」
「お空から」
「そうだよ、鳥やドラゴンで送ってくれるんだ」
そうして送ってくれるというのです。
「海からね」
「オズの国ならではですね」
「それでよく食べてるけれど」
「今もですか」
「うん、特に美味しいね」
こう笑顔で言うのでした。
「どれもね、いや本当に美味しいよ」
「そうだね、テーブル掛けから出されるお料理はどれも美味しいよ」
トトは今はカルパッチョを食べています、そのうえでオジョに対して尻尾をぱたぱたとさせつつ言うのでした。
「だから冒険の時のお食事はね」
「こうしてだね」
「最高に美味しいんだ」
「そういえば僕も冒険の時は」
「テーブル掛けから出たの食べてるね」
「そうだったよ」
オジョは笑ってトトに応えました。
「最近冒険に出ていないから忘れたよ」
「そういえばそうだね」
「うん、どうもね」
「ここにいてだね」
「ずっと暮らしてるから」
穏やかな生活を楽しんでいるのです。
「だからね」
「そうだね、そういえば僕もオジョとはね」
「暫く会ってなかったね」
「そうだったよ」
「そしてテーブル掛けのお料理を食べるのもね」
「それもね」
まさにというのです。
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