暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1940話
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俺を生け捕りにしようなんて考えた場合には、それこそ腕の1本でも貰っておく必要があるだろう。
 向こうが友好的に接するのであれば、こちらも同様に対応するが。
 ……ただ、やっぱりゆかりの一件もあって、最初から点数が厳しめになるのはしょうがないんだよな。
 何をするにしても、とにかく向こうの対応次第、か。

「そうか。それなら安心だ」

 何故か桐条は、俺と父親の食事会が上手くいくと、そう決めつけている節があるのが多少気になる。

「ん? 一応聞いておくが、その食事会に参加するのは俺とお前の父さんだけか? お前は?」
「私か? 私も参加予定だぞ。……そもそも、アルマーとお父様を2人だけにすると、色々な意味で危険そうだからな」

 そう告げる桐条だったが、何かそんな風に思う理由があるのか?
 ああ、いや。寧ろ父親に俺が喧嘩を売る的な意味でか?
 ……実際、向こうの態度によってはそうなる可能性が高い以上、それは否定出来ないんだよな。

「なるほど。なら、雰囲気が重くなる事もないか」
「……待て。別に私だって、話が得意という訳ではないのだぞ? 話の流れを私に全て任されても、正直なところ困る」

 そう言う桐条だったが、隠しきれないように嬉しそうな笑みを浮かべているのを見れば、父親と一緒の食事というのは隠しようがない程に嬉しいのだろう。
 普通、高校生くらいになれば父親との関係はそこまで良好ではないという事が多いのだが……桐条はファザコンの気でもあるのかもしれないな。
 桐条の父親がどのような人物なのか……少し、楽しみではある。
 場合によっては、桐条との間にある協力関係が崩れる可能性もあるが、逆により強固に結びつくという可能性もあるだろう。
 そんな風に思いながら、俺は桐条と会話を交わすのだった。
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