ペルソナ3
1940話
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半ば反射的な行動であるが故に、自分でもそう簡単に止める事は出来ない……といったところか。
「あれさえなければ、レギュラーに入っていてもおかしくないんだけどな」
心底残念そうに告げる宮本。
そうか、何だかんだと順平もかなり剣道部の中で実力を発揮してるんだな。
そんな風に思っていると、ピーッ、というホイッスルの音が聞こえてくる。
「試合終了! 次、3班と4班!」
教師の言葉に、宮本と友近がコートに向かう。
6班の俺は、ただそれを眺めて勝利に嬉しそうにしている順平といつものように面倒臭そうにしている有里に声を掛けるのだった。
「なぁ、アルマー。今日はどうする? はがくれにでも行くか?」
学校の授業が終わった後、友近がそう話し掛けてくる。
ゆかりと順平、宮本の3人は既に部活に行っており、有里は何やら山岸と用事があるとかで既に教室の中にはいない。
そんな訳で、馴染みのメンバーは俺と友近の2人だけになっていたんだが……
「悪いな、俺も今日は用事があるから、はがくれには付き合えない」
「そうなのか? つまんねえの」
友近は短くそれだけを言うと、つまらなさそうに教室から出ていく。
いつもであれば、俺も友近と一緒にはがくれにでも行ってただろうが、用事がある以上はそうもいかないのは事実だ。
……にしても、友近はバイトをしている訳でもないのに、よく毎日のようにはがくれに行くだけの余裕があるな。
何だかんだと、はがくれで食べれば、メニューにもよるが700円前後する。
高いメニューになると、1000円を超えるものすらあるのだ。
俺の場合は1回の注文で3品、4品は当たり前だから、3000円くらい掛かる。
もっとも、俺は金に困っている訳ではないのでその辺りは特に問題ないのだが。
だが、そんな風に金に困ってない俺と違って、友近は普通の高校生だ。
順平や有里のように影時間にタルタロスに挑んだりして、桐条から報酬を貰っている訳でもない。
聞いた話ではバイトをしているような感じもないし……そうなると、毎日のようにはがくれに行く為の資金はどうしてるんだろうな?
実は友近の家は金持ちで、小遣いには困ってないとか?
……有り得ないとは思うが、恐喝とかして金を奪ってるなんて事は……ないか。
友近の外見は別に怖い訳ではないし、喧嘩もそんなに強くはない。
そうである以上、不良のようにどうにか出来る……というのは、ちょっと考えられなかった。
まぁ、多分俺が知らない何らかの金儲けの手段があるんだろう。
それこそ、株とかFXとか、短時間で金を稼げる手段とかはあるんだし。
それを友近が出来るのかどうかは、別の話だが。
ああいうのって、18歳以上とか
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