謎解きと最初の犠牲者〜卓郎編〜
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「よし、ここの謎を解いたらすぐひろし達と合流だ」
卓郎はちゃっちゃかと終わらせたくなって謎解きがあるところへと向かった。そのとき、扉の鍵がガチャッと閉まる。
「っ…!!」
卓郎は後ろを振り返り、扉のとこへと向かい、ガチャガチャとする。
「くそっ!開かねぇ!!」
卓郎は何回かガチャガチャとするが扉は開かなかった。
「チッ…とにかく謎を解いて急がないとな」
卓郎は急いで謎解きの場へと向かう。そこには、何かをはめるような謎解きと何かのヒントとなる物、倉庫があった。謎解きの場には大と小と書かれたパネルがある。
「どっちかをハメればいいのか。1/2の確率で行くべきか…いや、万が一間違いを選んだ場合を考えると、真面目に考えないとな」
「大小大小大小大□小大小大…なんだこりゃ」
「12個あるもの…12個……出てこねぇ」
卓郎は理解できていなかった。そのとき、右にヒントが書かれていた。
「あ、ヒントがここにあったのか。どれどれ…『西向く侍は小の月』西向く侍…西向く侍……あ」
卓郎は咄嗟にそのことを思い出す。それは、ひろしが教えてくれたことだった。
『ひろし、西向く侍は小の月って知ってるか?』
『西向く侍は小の月。それは2月、4月、6月、9月、11月が小の月です』
『西向く侍…なるほど。語呂合わせか』
『侍は士とも合わせます。十と一を合わせたのが士です』
『確かにそうだな。だけどよ、小の月って何なんだ?』
『太陽暦で1ヶ月の日数が30日以下のことです。太陰暦は29日以下です』
※太陽暦は私達でいうカレンダー的存在。太陰暦はキリストやイスラム辺りのカレンダーを差す。
『太陽暦と太陰暦って違うもんなんだな。だけど、俺達のは太陽暦の方だし、太陰暦は覚えてなくてもいいよな』
『それもそうですね。ちなみに、西向く侍が覚えられない場合は手のこぶを利用すればいいのですよ』
卓郎は手を出し、試してみることにした。
『試してみるか…あ、本当だ。こぶの部分が大の月って考えると確かにそうだな!あ、7月と8月って…もしかして、連続で使えばいいのか?』
『そういうことです。そうではないと、日数がおかしくなります』
『まあ、それでもあんまり変わらないけどな』
『それもそうですね』
「……そうだったな。まさか、ここで使う時が来るなんてな…」
「これで、開くはずだ!」
卓郎は四角の部分に大の字が書かれていたパネルをはめ込んだ。すると、ガチャッと解除された。扉と倉庫の開く音がした。
「おっ、出られるみたいだな」
部屋を出る前に卓郎は倉庫を開ける。そこには、ペンチが入っていた。
「どっかに針金でもやるのか?だけど、どこにあるんだそんな針g」
『うわあああああ
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