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DQ8 呪われし姫君と違う意味で呪われし者達(リュカ伝その3.8おぷしょんバージョン)
第十三話:ホウレンソウ
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(リーザス地方・ポルトリンク)
アハトSIDE
「だから私が何とかするって言ってるでしょ!」
「ですから、アルバート家のご令嬢に、そんな事をさせる訳にはいかないですよ!」
リーザス地方の南に位置する港町ポルトリンクに到着すると、またゼシカさんが水夫らしき男性と口論をしている。
この
女性
(
ひと
)
は口喧嘩をしないではいられないのだろうか?
さてさて……
何故我々がこの港に来たかというと、ウルフさんの計らいで来る事になったのです。
もう少し詳しく説明します。
リーザス村の宿屋で一晩過ごした我々は、次なる目的地を相談すべく、ウルフさんの部屋へと集まった……が、
『一応アルバート家に昨日の事を報告しに行こう』
と、勝手に塔に入った事を内密にするはずなのに真逆の提案をされました。
『いや……必要無いんじゃないですか? 我々が塔に入った事は秘密なんですから……』
『何だアハト君。あの女主人が怖いのかな?』
リュリュさんの気持ちが解るムカつく口調のウルフさん……本当に彼女が二人も居るのか?
『それもありますが、不必要だと言ってるんですよ!』
『“ホウレンソウ”は必要だよ。怠っちゃ後々に問題が残る……そう言う後からの面倒事の方が俺は嫌だね』
確かにその通りですけど……
有効な反論が出来ないで居ると、強引にアルバート家へ行く事を決定させるウルフさん。
不本意なので俺は口を閉ざしておこうと思います。
あのオバサンのヒステリーに苛まれるのはウルフさんに任せ様と思います。
余談ですが……
『ねぇウルポン。今の話しの流れでホウレン草が何だって言うの? 確かにホウレン草って美味しいけど、今の会話には関係なくない?』
と、流石に呆れ果てるリュリュさんの一言……この
女性
(
ひと
)
は本当にアホなのかもしれない!
これまでの遣り取りを見た来た俺は、ウルフさんが如何な嫌味を言うのか心配しました。
だけど、
『“ホウレンソウ”ってのは『報告』の“ホウ”と『連絡』の“レン”と『相談』の“ソウ”を意味するビジネス用語だ。ゴメンね知らない言葉を使ってしまって』
と優しくレクチャー。
『もう気を付けてよね。皆が知らない言葉で会話しないでよぉ』
だがウルフさんの優しい対応が弱気に見えたのか、自分がスタンダードであるかの如くウルフさんにクレームを付けるリュリュさん。
見かねたラングストンさんが、
『リュリュさん……ホウレンソウは一般的な用語ですよ。社会人として知らないのは些か問題があると思いますが?』
と珍しくリュリュさんを批判。
『え、そうなんですか!? で、でも……誰も教えてくれませんでしたよ』
『それは貴女がリュカ様の娘さんだからですよ。一応姫様と呼ばれる立場になりますから、馬鹿でもその事を指
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